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梓「私と唯先輩が入れ替わっちゃった!!」

227_convert_20101004222521.jpg


1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /04(月) 14:41:56.50 ID:HH6BIzKRP

~ぶしつ!~

唯「あずにゃんかわいいよぉ~」

唯「私もあずにゃんになりたーいなー」

梓「でもそれだと、あずにゃんが二人になっちゃいますよ?」

唯「えっ それは困る」

梓「私も困る」

唯「あ、そうだ! 私があずにゃんになって、あずにゃんが私になればいいんだ!」

梓「というか…無理ですって」


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /04(月) 14:44:03.32 ID:HH6BIzKRP

唯「あずにゃ~ん!」ガバッ

梓「きゃっ!?」ニャ?

 ガッシャーン!!

 テーブルにひっかかかり盛大にこける梓と唯。

唯「いたた…… もお、気を付けてくださいよ!」

梓「えへへ ごめんごめん~」

 梓は先ほどひっくり返したテーブルと散乱した小物やティーカップの破片を見る。
 これを元通りにするから唯先輩も手伝って… そう言おうとして唯を振り返る、が
しかし振り返った先に見えたのは、唯ではなく、ぽかんとした様子でこちらを見つめる梓の姿だった。


唯梓「あ、あれぇ!?」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /04(月) 14:51:14.99 ID:HH6BIzKRP

 なんと、梓と唯が入れ替わってしまった!

唯「私が唯先輩で、唯先輩が私……? こんなことって……」

梓「ほへぇ……?」キョロキョロ

唯「ああ、そうか」

唯「私は夢を見ているのね!」

梓「え、これ夢なの?」

唯(夢とは言え…… 私はここにいるのに、すぐそこにいるのも私。なんか、不思議な気分……)

ギュウッ
唯「痛!? 痛い痛い!!」

唯「な、なにするんですか!?」

梓「痛い? なら夢じゃないね! よかったね!」

唯「よくないです」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /04(月) 14:55:22.94 ID:HH6BIzKRP

唯「夢かどうか確かめるなら自分ほおをつねってください」

梓「だから、つねったのは私の体なんだって」

梓「それに、あずにゃんの体を勝手につねるなんて気が引けるしぃ」

唯「いや…… 実際につねられたのは私だし …あ、でも今の私は唯先輩?」

唯「でも痛いのは私だし…… 唯先輩は痛くもかゆくもないんだし……」

唯「先輩! なんか納得できないです!」

梓「深く考えすぎるからダメなんだよぉ」

梓「もっと元気だしなよ。せっかく夢じゃないって分かったんだし」

唯「せっかくって…… むしろ、夢だった方がよかったです」

唯「いえ…… これが現実じゃ困ります!」

梓「あずにゃん」ポン!

梓「戦わなきゃ、現実と」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /04(月) 15:03:21.04 ID:HH6BIzKRP

唯(唯先輩、さっき頭打って気が狂ったのかな?)

唯(あれ? 頭を打ったのは唯先輩でも、それは私の体だから……)

唯(つまり、頭を打ったのは私? じゃあ私頭おかしくなっちゃったの!?)

唯(そういえば、心なしか私も頭痛いような……)

唯「た、大変だ大変だ!」

梓「あずにゃん、落ち着いて! 私が頭おかしいのはいつもの事だから!」ウルウル

梓「だから…… あずにゃんは何も心配しないで!!」

唯「そうか」


9 ::2010/10/04(月) 15:06:36.73 ID:HH6BIzKRP

 ●

 澪は部室の前で立ち尽くしていた。

澪(さっきすごい音がしたけど…… 何かあったのかな…?)

澪(不審者? 泥棒? まさか……強盗!?)

澪(まさかな……)

律「あれ、澪? なにやってるんだ?」

澪「あ、律」

澪「なんか 部室が騒がしくて」

律「はは 騒がしいのはいつもの事だろ」ガチャ

澪「ま、まて! この中には強盗が……」

律「えっ」


10 ::2010/10/04(月) 15:10:22.18 ID:HH6BIzKRP

唯「あ、こんにちはー」

律「おうこんち…… ってうわ!? 部屋がめちゃくちゃじゃないか!」

律「一体どうしたんだよ!?」

唯「もう大変なんですよー。さっき私たちが……」

澪「強盗なのか!? なあそうなんだろ!?」

唯「いえ… 強盗は関係ないですけど……」

唯(つーか話きけ)

 ●

澪「ようするに、なぜか唯と梓の中身が入れ替わってしまった、ということか?」

唯「はい」

律「それ本当なの!? マジで!? すっげぇやっべぇマジぱねぇわwwwwwwww」


13 ::2010/10/04(月) 15:18:02.12 ID:HH6BIzKRP

梓「律うざい」ボソ

律「な、なんだとおおおお!?」ファビョーーン!!

澪「いきなりうるさいっての!」ガンッ

律「いたっ! ……殴るなんてひどい」

澪「それに」

澪「唯もあんまりおかしな事ばっか言ってると、頭おかしい人だと思われるぞ?」

律「元からだろ」

梓「いや律よりはマシだから」ボソ

律「あぁ? もっぺん言ってみろやコラァあああああああああああ」

澪「さっきから、やかましいわ!!」ゴンッ

律「いたい!」

律「2度もぶった…… 親父にもぶたれたことないのに!」


14 ::2010/10/04(月) 15:22:03.65 ID:HH6BIzKRP

澪「で、結局なんで部屋がめちゃくちゃになってんだ?」

唯「だからそれは……」

ガチャ
紬「遅れてごめんねー」

紬「あれ? 部室がめちゃくちゃ…… な、なにがあったの!?」

唯(ムギ先輩…… 彼女なら信じてくれるかもしれない!)

唯「ムギ先輩聞いてください! 実は私たち……」

紬「おい私のティーカップが粉々じゃねーか!!!!」

紬「割ったの誰だ出てこいやああああああああああああ」ドッカーン!!

唯「きゃああああああああああああああ!?」


15 ::2010/10/04(月) 15:27:15.15 ID:HH6BIzKRP

梓「犯人は澪!」ビシィ!

澪「えっ」

律「うん澪だったな」

唯「間違いないです!」

澪「えっ? えっ?」

紬「澪… 貴様かああああああああああああ」ワナワナワナ

澪「いや、ち、違っ……」


16 ::2010/10/04(月) 15:32:38.01 ID:HH6BIzKRP

 ●

律「ふう やっと片付け終わったー」ヘタ

紬「みんなご苦労さま♪」

紬「さあ、今日はモンブランよ」

律「おお!」

唯「いやぁそれにしても、ムギちゃんの機嫌が直ってくれてよかったよ!」

紬「もう大丈夫よ♪ 澪ちゃんを思いっきり殴ったら、すっかり気が晴れちゃったわ」ニコニコ


澪「痛いよぉ…… 顔が痛いよぉ……」グスン


19 ::2010/10/04(月) 15:41:16.86 ID:HH6BIzKRP

梓「でも、ティーカップがないからお茶はなしかぁ すこし寂しいですね」

紬「問題なしよ。ちゃんと予備のカップがあるから」

律「さっすがムギ!」

紬「はい、お茶どうぞ」

律「うーん、やっぱり放課後ティータイムはこうでなくっちゃ!」

唯「うん おいしい♪」

梓「やっぱり、ケーキには紅茶があいますね」


澪「うう…… お茶に血の味が……」グスン


20 ::2010/10/04(月) 15:45:59.26 ID:HH6BIzKRP

 ●

唯「ねえ そろそろ練習しようよ」

律「ええ~ 私は部室掃除を頑張ったせいで、もうドラム叩く力残ってないよ」

梓「そうそう、もうちょっとゆっくりしましょうよ」

唯「もう十分ゆっくりしたでしょ」

唯「それに、今日はいろいろゴタゴタしていたから、このままでは練習時間がゼロになっちゃうよ?」

澪「そうだな。明日は土曜日だから学校来ないし、今日練習ゼロなのは良くないだろう」

律「うう…… しょうがないな。ちょっとくらい頑張るか」シブシブ

紬「それにしても、唯ちゃんが練習しよう言うなんてめずらしいわね」


22 ::2010/10/04(月) 15:51:52.68 ID:HH6BIzKRP

 練習の準備をする一同

唯(うーん……)

唯(私がギー太使っちゃって、唯先輩怒らないかな……?)チラッ

律「あれー? 梓 むったんにアームつけるの?」

梓「はい なんか面白そうですし!」

唯「……」

唯(そうよ 何も遠慮することはなかったのよ)

 何も言わずにギー太を手に取る。

唯(だって、私は平沢唯なんだから!)


23 ::2010/10/04(月) 15:58:23.23 ID:HH6BIzKRP

~回想~

梓『あずにゃん あずにゃん ちょっとこっち来て』

唯『? なんですか?』タッタッタッ

 先ほど、みんなで部室掃除をしていた時だった。
 せっせと部室を片付けていた最中に、突然呼ばれた。

唯『どうしたんですか? こんな隅っこで』

梓『いやー 私たちのことについてなんだけどさ』

梓『無理に説明しなくてもいいと思うんだよね』

唯『どう言う事ですか?』


24 ::2010/10/04(月) 16:06:11.14 ID:HH6BIzKRP

~回想中~

梓『だって どうせこんなことを言ったって、誰も信じてくれないでしょ』

梓『私たちだって夢だって思ったんだし』

梓『それに、あずにゃんが変なことを言うと、私が頭おかしい人だって思われちゃうじゃん?』

唯『(すでに思われてますって)』

唯『でも、どうするんですか? 一生入れ替わったまま過ごすつもりですか?』

梓『私はそれでもいいけどぉ』

唯『私は嫌ですよ?』


25 ::2010/10/04(月) 16:09:01.31 ID:HH6BIzKRP

~回想中~

梓『あのさ、私たち一度入れ替ったんだし、だったらその逆だってあると思うんだ』

梓『だからまあ、そのうち何とかなるんじゃない?』

唯『ずいぶんと楽観的ですね……』

梓『だって みんながこの事を知ったって、私たちが元に戻ったりはしないわけだし?』

唯『まあそうですけど…』

律『おーい! お前らそんなところで何ってんのさ。サボってないで働けよー』

唯『あ、すみませーん! 今行きますからー!』

唯『唯先輩、いきましょ?』


26 ::2010/10/04(月) 16:15:29.36 ID:HH6BIzKRP

~回想中~

梓『ちょっとまって 最後に一つだけ』

梓『これが一番言いたいことだったんだけどさ』

梓『これからは私はあずにゃんとして あずにゃんは私として行動した方がいいと思うんだ』

梓『だって、私が私を"唯先輩"って呼ぶのは変じゃん?』

唯『た、たしかに……変ですね』

唯(私が唯先輩なら……)

 唯とは長い付き合いだ。唯の事ならそれなりに分っていると自負している。
 梓は唯の気持ちになりきってみた。

唯『ぐへへwwwwあずにゃんwwwww掃除wwwwするれすwwwwww』

 だいたいこんな感じだろう。
 全く同じではないかもしれないが、雰囲気は合っているはずだ。 

梓『はい、掃除がんばりましょう 唯先輩!』

 梓と唯はみんなのところへ駆けていく。お互いがお互いになりきって。

~回想おしまい~


27 ::2010/10/04(月) 16:24:50.59 ID:HH6BIzKRP

ピーン…
ピーン…

唯「チューニング、ずれてる」

 唯はチューナーを持っていなかった。
 チューナーが必要ないのだから当然である。

唯(絶対音感…か)

唯「澪ちゃーん Aの音ちょうだーい」

澪「? おう いいぞー」

 ボーン…

 澪のベース音を聞きながらチューニングを合わせる。

唯(やっぱり、完全に他人になりきるなんて無理よね……)


28 ::2010/10/04(月) 16:33:41.51 ID:HH6BIzKRP

唯(唯先輩は、みんなに私たちが入れ替わったことを説明する必要はないって言っていたけど…)

 確かに、その通りである。みんな、梓と唯が入れ替わっただなんて突飛な話を信じなかった。
 仮に信じてくれたとしても、だからと言って彼女らに出来る事は何もない。

唯(それでも…!)

 それでも、梓はみんなに自分たちの置かれた状況を、理解して欲しかった。
 みんなで自分たちに起きたことを知ってもらい、共感して欲しかった。
 お茶を飲みながらグチの一つでも聞いてもらえれば、それだけで随分と心が晴れそうに思える。


29 ::2010/10/04(月) 16:36:00.62 ID:HH6BIzKRP

唯(前にも、似たようなことがあったよね)

唯(その時は、憂が唯に変装していたんだけど
  唯先輩にしては演奏がうますぎるって事でバレたんだっけ)

唯(今、私が唯先輩に出来ないくらいの良い演奏をすれば、もしかしたらみんなも……)

唯「よっしゃあ!! がんばるぞ!!」パン!!

澪「唯のやつ、すんごい気合い入っているなー」


30 ::2010/10/04(月) 16:39:24.64 ID:HH6BIzKRP

律「みんな、準備はいいかー?」

唯「バッチリ、完璧よ!!」

律「そ、そうか」

唯(時間的に、練習できるのはこの一曲だけ)

唯(この一曲に、私のすべてをかける!)

律「じゃあ、行くぞー!」

律「ワン、ツー」

律「ワン ツー スリー フォー!」

 梓の全身全霊をかけた演奏が、今始まる!


32 ::2010/10/04(月) 17:15:49.23 ID:HH6BIzKRP

~かえりみち!~

テクテク
テクテク

唯「指痛い……」

 演奏開始直後、ギー太の弦が錆びていたせいで指を切ってしまった。

紬「唯ちゃん大丈夫?」

唯「ダメ…… 痛くてもうギター弾けない」シクシク

梓「え、うそぉ!?」

紬「はい 絆創膏」ペタ

紬「これでもう大丈夫よ♪」

唯「本当? よかったー」ホッ


梓「ヨカッタネー」


33 ::2010/10/04(月) 17:19:13.15 ID:HH6BIzKRP

律「それにしても… 今日は酷かったな!」

澪「梓ー 今日は調子わるいのか?」

梓「そんな事ないですよー むしろ絶好調です」b

澪「そ、そうか… でもなんか、リズムずれてなかった?」

律「あと音程もずれてた」

紬「でもぉ、私は良かったと思うわよ」

紬「梓ちゃん、とっても楽しそうに弾いていたんだもの」

紬「おかげで私も楽しく弾けたわ♪」

律「たしかに 今日の梓は珍しくノリノリだったな」

澪「まあな ノリは良かったな」


34 ::2010/10/04(月) 17:25:21.70 ID:HH6BIzKRP

梓「あれですよ」

梓「細かい事ばっか気にしてチマチマ弾いていたら、肝心のノリが悪くなってしまいます」

梓「いくら正確な演奏でも、ノリや勢いがなければ感動は生まれません!」フンスッ

澪「うーむ なるほど」

律「そうそう ただ正確なだけの演奏だったら機械で十分だからな!」

律「大事なのは勢いよ!」

澪「へー 律が走り気味なのは、そう言う事を考えていたからなのか」

律「お、おうよ! 何も考えずに突っ走ってるわけじゃないんだぞ!」


35 ::2010/10/04(月) 17:32:18.88 ID:HH6BIzKRP

唯「何言ってんの!」

唯「そんなのリズムキープできない言い訳じゃないの!」

律「えっ」

唯「勢いとかノリとか
  そんなもの、まともに演奏できるようになってから語りなさい!」ピシャリ

律「ご、ごめんなさい」シュン

律(なんてひどい事を言うんだ)

紬(鬼ね)


36 ::2010/10/04(月) 17:37:28.38 ID:HH6BIzKRP

唯「ずれたリズムに合わせるのも大変なんだから!」プンプン

唯「あずにゃんにも同じことが言えるけど」

梓「ほえ?」

唯「それに、アーム使いすぎ!」

唯「あんな四六時中アーミングしたら耳障りだし
  そのせいでチューニングもずれちゃってたじゃない!」

梓「えー アーミングおもしろかったのに」

澪(唯が梓に説教するのなんて初めて見た)

紬(生理かしら)


37 ::2010/10/04(月) 17:42:21.33 ID:HH6BIzKRP

梓「というか、錆びた弦なんかを使ってる人にどうこう言われたくないです」

唯「それは唯先輩のせいです」

律「うん 唯のせいだな」ポン!

唯「いやだから…… あずにゃんのせいなんだって!」

梓「えっ 君のせいだったの?」

紬「なるほど、唯ちゃんのせいなのね」

唯「…もう、私のせいってことでいいよ」

澪「なんのこっちゃ」

 一人、話についていけない澪だった。


38 ::2010/10/04(月) 17:47:07.33 ID:HH6BIzKRP

澪「というか、そういう唯の演奏が一番しっかりしてないじゃないか」

澪「今日とか特に酷かったし」

唯「えっ 今日の演奏酷かった? いつもより!?」

唯「そんなー」ガーン

澪(怒ったりがっかりしたり、忙しい奴だな)


39 ::2010/10/04(月) 17:50:34.46 ID:HH6BIzKRP

~平沢家!~

憂「今日の夕飯は~ 肉じゃが♪」トントン

 ピンポーン

憂「? お客さん?」

 玄関へ向かう憂

憂「どなた?」ガチャ

唯「……た、ただいま!」

 玄関にいたのは唯だった。


41 ::2010/10/04(月) 17:57:56.05 ID:HH6BIzKRP

憂「お、お姉ちゃん!?」

憂「どうしたの? チャイムなんて鳴らして」

唯「いやー えーと…たまには憂を驚かせてみようかなって思って」

憂「そ、そう?」

 ●

憂「ささ、もうすぐで夕飯できるから ちょっと待っててね」

唯「憂、夕飯用意してくれていたの?」

憂「今日は肉じゃがよー」

唯「あ、私も手伝おっか?」

憂「えっ」

憂(お姉ちゃんが手伝ってくれるなんて…… 明日は雪かな)


43 ::2010/10/04(月) 18:04:09.14 ID:HH6BIzKRP

~ゆうはん!~

憂「ねえお姉ちゃん」

唯「ん? なーに?」

憂「なにか、悩みでもある?」

唯「! …なにもないよ!」

憂「……そう」


44 ::2010/10/04(月) 18:10:20.74 ID:HH6BIzKRP

憂(…うそね)

憂(お姉ちゃんがいつもと違うってくらい、すぐにわかるわ!)

憂「言いたくないなら無理に言わなくてもいいけど……
  でも、もし言う気になったら、いつでも言ってね」

憂「お姉ちゃんのことだったら私、なんでも力になってあげるから!」

唯「憂……」

唯「……」

唯「実はね、」

憂「うんうん」

唯「私、」

……………………

…………



47 ::2010/10/04(月) 18:19:54.09 ID:HH6BIzKRP

~よくあさ!~

唯「う、う~ん……朝…?」ムク

唯「あれ? 私は……? そうか、私は……」

 昨日のことを思い出す。

唯(朝起きたら、もしかしたら元通りになってたりして……なんて考えたけど)

唯(そんな都合よくもいかないか)ハァ…

 ガチャ
憂「お姉ちゃんー 朝ですよー」

憂「…てあれ、起きていたの?」

憂「お姉ちゃんが一人で起きるなんて…… めずらしいこともあるのねー」

唯「た、たまにはね」

唯(唯先輩って、普段どれだけだらしない生活してるんだろう……)

憂「朝ごはんの用意できてるよー」

唯「はーい」


48 ::2010/10/04(月) 18:34:58.11 ID:HH6BIzKRP

唯『実はね、私』

 昨晩のことである。

唯『私……最近便秘がひどくてー』

憂『なーんだ そんなことかぁ お姉ちゃんったらもう』フフフ

憂『じゃあ明日の朝ごはんは野菜いっぱいにしておくね♪』

唯(……あんなので納得してくれたのかな?)

唯(さすがに、私と唯先輩が入れ替わった、なんて言っても信じてはくれないだろうしなー)

憂「今日は野菜多めにしておいたよー ささ、すわって」

唯(こんな至れり尽くせりでいいのかな…? 私、唯先輩じゃないのに)


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /04(月) 18:38:30.42 ID:FUxcmCZkO

支援
50 ::2010/10/04(月) 18:42:21.26 ID:HH6BIzKRP

~午後 in 楽器屋~

梓「みてみて! コーティング弦!」

澪「コーティング弦? なんだそれ?」

梓「えーと、コーティング弦は普通の弦の三倍持つんですって」

 商品の説明を読みながら、目を輝かせて言う。

梓「普通の弦が一年に一回交換だとして、この弦だと三年交換しなくていい事ですよね!?」

澪「…三年も交換しなかったら、さすがに錆びるんじゃないか?」


52 ::2010/10/04(月) 18:49:29.35 ID:HH6BIzKRP

梓「私、これ買おっと!」

唯「」ピク

律「でもこれ、二千円もするぞ? 高くねーか?」

梓「大丈夫です! 私、お金いっぱい持ってるから!」フフン

 律にひらひらと財布をみせ、得意げに言った。

唯(それ、私のお金だって)

梓「あ、あのピックかわいい~ あれも買っちゃおっかな~」タッタッタッ…

唯(PS3買おうと思ってお金貯めていたのに……)ウウ…

律「ところで唯 弦どれ買うか決まった?」

唯「いま見てるところ!」


53 ::2010/10/04(月) 18:54:34.72 ID:HH6BIzKRP

 今日は土曜日。
 ギー太の弦が錆び付いていてあまりに酷い!ということで、ギー太の新しい弦を買うため
HTTのみんなと一緒に楽器屋に来ていた。

唯「うーん……」

唯(唯先輩って、弦なに使ってたっけ?)

唯(まあ、ギブソン弦でいっか。…レスポールだし)ヒョイ

唯「じゃあ私、会計してくるねー」タッタッ

律「おういってらー」


54 ::2010/10/04(月) 19:04:30.56 ID:HH6BIzKRP

店員「700円になりまーす」

唯「はーい」ゴソゴソ

唯(そういや、唯先輩のお金、勝手に使っていいのかな)

唯(…まあいっか。唯先輩が使うにしても、新しい弦は必要だし)

唯(それに 唯先輩だって私のお金使ってるし)

唯(…私も唯先輩のお金、使いまくってやろうかしら)


 カパ

唯「えっと… 700円っと……あれ?」

 財布の中には100円玉一枚しかなかった。

唯「……」

店員「? どうかしましたか?」


57 ::2010/10/04(月) 19:13:07.98 ID:HH6BIzKRP

~外 楽器屋の店前~

唯「ムギちゃーん。さっきはありがとねー」

紬「いいのよー あれくらい、どうって事ないわ」ニコニコ

 紬の圧力でおまけさせてもらい、無事100円で弦を買うことが出来た梓。

律「さて、唯が弦を買えたことだし…… ん、梓はまだ店の中か?」

 ウィーン
梓「待たせてすみませーん」トコトコ

澪「ずいぶん遅かったなー」

梓「いろいろ買い物しててー」


58 ::2010/10/04(月) 19:20:05.17 ID:HH6BIzKRP

梓「みてください! むったんの弦、コーティング弦ってのにしました!」サッ!

 むったんをみんなに見せる。

澪律紬「おおー!」

唯「ちょ、ちょっと!」

唯「弦はいいとして」

唯「それより、むったんにベタベタ貼っている、その悪趣味なステッカーはなに!?」

梓「かわいくないですか?」

唯「気色悪いよ」

澪「まあ、梓のギターなんだし。本人がいいと思うならそれでいいじゃないか」

梓「それに、この方が絶対かわいいと思います!」

唯「そうかなあ?」

唯(もし元に戻れたら… そっこう剥がそうっと)


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /04(月) 19:25:31.51 ID:nowAJnzMO

ギブソン弦に目をつけるとは…支援
60 ::2010/10/04(月) 19:25:54.18 ID:HH6BIzKRP

紬「ねえ、梓ちゃん」

紬「せっかく新しい弦にしたんだし、ちょっと弾いてみてよ」

梓「いいですよー」

 シャカシャカ♪

唯(この音… 悪くないかも)

唯(弦で二千円は高いけど、でも交換頻度が三分の一ならむしろお得だし…)

 プチン…

梓「あ、一弦きれた」

唯「えっ?」


61 ::2010/10/04(月) 19:33:41.52 ID:HH6BIzKRP

律「あちゃー」

梓「せっかく買ったのに……」

澪「この弦って、ばらでは売ってなかったよな…?」

梓「二千円だして、また一セット買いなおそっかな」

唯「そ、それはダメ!」

紬「え、なんで?」


 結局一弦には、交換前に貼っていた古い弦をまた張ることにした。

梓「うん、バッチリ!」

 シャカシャカ♪

唯「なんか、一弦だけ音が違うんですけど……」


62 ::2010/10/04(月) 19:39:37.17 ID:HH6BIzKRP

 ~よくじつ!~
  
唯「憂ー お茶ちょうだーい」
  
憂「はいはーい」サッ
  
唯「ありがとー」ズズズー
  
憂「ところでお姉ちゃん 明日までの宿題ちゃんとやった?」
  
唯「しゅ、宿題!? そんなのあったの?」
  
憂「あったのって…… じゃあ、全然やってないの!?」
  
憂「月曜日までの宿題がいっぱい出てるっていってたじゃない」
  
憂「今からやっても間に合わないんじゃないかなー……」

唯「ど、どうしよう……」

憂「まかせて! 私が全部やっておくから!」

唯「本当!? 憂ありがとうー!」

憂「いいのよこれくらい。お姉ちゃんのためなら私、なんだってするんだから!」

唯(憂って便利だなー)


63 ::2010/10/04(月) 19:47:55.77 ID:HH6BIzKRP

 ~さらによくじつ!~ 月曜 放課後

憂「なんかねー 最近お姉ちゃんが変なんだよねー」

純「ん~? でも憂のお姉ちゃんって、いっつも変じゃない」

梓「あぁ?」ガタン!!

純「ひっ!?」ビクッ


憂「うーん…… 変っていうか… なんか様子が違うっていうか」

憂「まるで…そう、お姉ちゃんがお姉ちゃんじゃないような」

梓「なんか悩みでもあるんじゃない?」

梓「お年頃の女の子なんだし」

純「あの人が悩み事ー? ないでしょー」

純「だってなにも考えてなさそうな人だしー」アハハ

梓「純ちょっと屋上来い」ガシ

純「えっ」

憂「二人とも、私の話聞いてる?」


64 ::2010/10/04(月) 19:52:49.86 ID:HH6BIzKRP

~ろうか!~

憂(まったく二人とも、人の話をろくに聞かないで…)スタスタ

澪「あれ、憂ちゃん?」スタスタ

憂「あ、澪さん。いいところに」

憂「澪さん聞いてくださいよー」

澪「ん、どうかしたのか?」


68 ::2010/10/04(月) 20:03:33.07 ID:HH6BIzKRP

 ●

澪「つまり、唯の様子がおかしいと?」

憂「悩み事でもあるのかなぁ…… なにか、心あたりとかありませんかね?」

憂「私、お姉ちゃんのことが心配で心配で……」ウウ…

澪「うーん 心あたりか……」

澪「そういえば唯のやつ、梓と自分が入れ替わったとかなんとか言ってたな」

憂「入れ替わったって? どういう意味ですか?」

澪「なんか、転んで唯と梓が頭ぶつけたらしいんだけどさ
  そしたら唯と梓の心が入れ替わったとかって言うんだよねー」

憂「……それ、本当なんですか?」

澪「そんなわけないだろー ふざけて言ったに決まってるじゃん。唯の言うことだし」

憂「……」

澪「憂ちゃん?」


70 ::2010/10/04(月) 20:10:46.54 ID:HH6BIzKRP

憂「秋山のばかぁー人でなしー!」ウワーン

 タッタッタッ…

澪「う、憂ちゃん!?」

 憂は泣きながら、走り去っていった。

澪「……」

澪「私、なにか悪いこと言ったかな…?」


71 ::2010/10/04(月) 20:31:36.18 ID:HH6BIzKRP

~ぶしつ!~

梓「こんにちはー!」ガチャ

律「梓おそいぞー」

梓「すみませんー ちょっと屋上にいて遅れましたー」

澪「屋上で一体なにしていたんだ?」

梓「禁則事項です」


72 ::2010/10/04(月) 20:34:11.55 ID:HH6BIzKRP

唯「よし! みんなそろったことだし、さっそく練習開始しよう!!」

梓「えー? もう練習するんですか!? 私、いま来たばっかりなのに……」

唯「遅れてくるのが悪いの」

澪(…唯、特になにか悩んでいるようには見えないけど)

澪(でも言われてみれば、いつもと様子が違うような気も、しなくはないような……)

律「唯、なんか最近やる気まんまんだなー」

紬「でも、梓ちゃんはあまり練習しようって言わなくなったよね」

紬「まさか… 唯ちゃんにやる気を全部吸い取られちゃったとか!?」

律「そんなわけないだろー」アハハ

澪(え、あれ?)


73 ::2010/10/04(月) 20:36:28.75 ID:HH6BIzKRP

律「よーし、準備するとすっか!」

 ●

ピーン…キリキリ…
唯「チューニングよし…と」

唯(弦は新しく張り替えた チューナーも用意した
  弾きにくかったギー太も慣れた)


唯(いける…!)


74 ::2010/10/04(月) 20:39:47.79 ID:HH6BIzKRP





澪「ゆ、唯もいい演奏だったぞ!」

唯「そうでしょそうでしょ?」ウンウン

紬「たしかに、今日はとても上手だったわね」

律「ここ最近、妙にまじめだったからな」

律「うーむ 真面目に練習した成果ってことかね」

唯「い、いやいや 私がどんなに練習をがんばったっても
  こんなすごい演奏は無理だよ!」


75 ::2010/10/04(月) 20:41:25.87 ID:HH6BIzKRP

律「え、どーゆーこと?」

梓「…なに言ってるんですか 唯先輩はまだギター初めて2年しか経ってないんですから
  ちょっと本気で練習すれば、さっきの演奏よりもまだまだよくできますよ」フフン

唯「そういう台詞は、実際にうまくなってから言ってください」

唯「練習サボっていたら、いつまでたってもいい演奏が出来るようにはなりませんよ?」


紬「二人とも、なんの話しているのかしら?」

律「さあ?」

澪(やっぱり……)


76 ::2010/10/04(月) 20:43:34.72 ID:HH6BIzKRP

澪「…なあ 梓、唯」

唯「ん?」

梓「はい?」

澪「お前ら、この間さ 心が入れ替わったって言っていたよな?」

唯「!! は、はい!!」

澪「あのときは冗談かと思ったけど……
  さっきの演奏を聴いてさ、やっぱりあれは本当だったんじゃないかって思ったんだ」

澪「…そうなんだよな?」ジィ…


78 ::2010/10/04(月) 20:45:29.07 ID:HH6BIzKRP





唯「理解してくれてうれしいです!」

梓「うんうん」

律「入れ替わった、ねー… 漫画やアニメでならまだしも
  今、ここで二人が入れ替わっていますって言われてもなあ……なんかいまひとつ……」

紬「でも、漫画やアニメではよくあることでしょ?」

紬「だったら、現実でおきても不思議じゃないんじゃない?」

律「そ、そうなのかな…?」

律(あれ? もしかして、このことに懐疑的なのって私だけ!?)


80 ::2010/10/04(月) 20:51:09.57 ID:HH6BIzKRP

澪「実際に起こりえるのかどうかって話はともかく、今実際にこういう事になっているんだから
  心が入れ替わるってのは起こりえると考えて、話を進めるべきじゃないか?」

律「でもなあ 実際に入れ替わったっていっても、本人たちがそう言っているだけだしな…」

唯「じゃあ私たちが嘘をついているっていうんですか!?」

梓「りっちゃんひどーい」


81 ::2010/10/04(月) 20:53:44.42 ID:HH6BIzKRP

律「い、いや そういうわけじゃないけどさ……」

澪「さっきの練習の時、唯は梓の演奏を、梓は唯の演奏をしていた。
  …金曜のときは、二人とも酷すぎて気づかなかったけどな」

澪「人なりを真似できても、弾き方までそっくりそのままコピーすることは不可能だろう」

律「うーん…… たしかに、その通りかな……」

澪「それに、今になって思えばいろいろ思い当たる節もあるしな」

澪「とくに今日は、唯がいろいろとおかしかったし」

紬「ふふ、たしかに今日の唯ちゃんはとってもおもしろかったわね」

唯「……」


83 ::2010/10/04(月) 21:02:32.68 ID:HH6BIzKRP

律「わかった 信じるよ」

唯「本当ですか!?」

梓「りっちゃんありがとー」

律「信じるけど… でもこんなの、どうしたら元に戻れるんだろうな?」

澪「それは……」

梓「私はまだ、元にもどりたくないなー」

紬「どうして?」

梓「だって あずにゃんの体でやりたいことがまだ残ってるし…
  あずにゃんのお金、まだ使い切ってないし…」


唯「ちょっとちょっと! まってください!」

唯「唯先輩! 人の体でやりたい事っていったいなんですか!?」

唯「それになに、人のお金を全部使い切る気でいるんですか!?」


84 ::2010/10/04(月) 21:08:51.77 ID:HH6BIzKRP




 HTT一同で戻り方について考える。

澪「そうだ!」

澪「もともと入れ替わった原因が、二人もつれて転んだからなら
  また二人に転んでもらえば、もしかしたら元に戻れるかも!」

梓律紬「な、なるほど!!!」


梓「あずにゃんいくよー!」タタタッ!

 ドッコーン!!

唯「きゃああ!?」ガッシャーン!!

 まとめて机に突っ込み、倒れこむ梓と唯

律「おい! どうなった?」

澪「も、もどったのか!?」


85 ::2010/10/04(月) 21:11:12.16 ID:HH6BIzKRP

唯「戻ってないです……いたた…」ウゥ…

梓「おかしいな」フラ…

梓「なんでだろう?」

澪「そうだな… もしかしたら、入れ替わったときと同じように転ばなきゃダメなのかも」

梓律紬「そ、それだ!!!」

紬「じゃあ私、机セットするわね♪」

律「力加減が違うのか、当たり所か倒れる角度か、はたまたぶつかり方なのか……うーむ」

梓「いろいろ試してみよう!」

梓「じゃああずにゃん、いくよー!」

唯「まってまって! ストップ!」

唯「元に戻れるまでこんなこと繰り返していたら、絶対途中で死んじゃいますって!!」


87 ::2010/10/04(月) 21:14:11.65 ID:HH6BIzKRP

梓「あずにゃんのいくじなし」フン

律「じゃあ、他にいい方法があるのかよ?」

唯「いえ…思いつきませんけど…」

紬「ねえねえ、二人が入れ替わったのだって、ひょんなことからなんだし
  そのうちなんかの気まぐれで、いつのまにか元に戻っていたりするんじゃないかしら」

澪律梓「そ、そうか!!!」


梓「そうだよ!ムギちゃんの言うとおりだよ!」

澪「そのうち気がついたら、元に戻っているかもよ?」

律「案外、今日寝て起きたら元通りなっていたりして」アハハ

唯「そんな適当でいいんですか!?
  それに私たち、もう3回も寝て起きたけど戻る気配なんて一向にないんですけど!」


89 ::2010/10/04(月) 21:21:25.91 ID:HH6BIzKRP

律「なんか疲れたー… 今日はもう遅いし そろそろ帰ろーぜ」

唯「えー そんなぁ」ヒドーイ

澪「まあまあ また明日、みんなで考えよう」

紬「無理に焦ってもいいことないわよ」


90 ::2010/10/04(月) 21:23:36.26 ID:HH6BIzKRP

ガチャ

律「いやー 今日は疲れた疲れた!」

 部室から出る一同

唯「私もヘトヘトです 体中痛いですし」スタスタ

紬「梓ちゃん安心して」

紬「アニメや漫画って心が入れ替わるっていう話はよく聞くけど
  一生入れ替わりっぱなしって話はあまり聞かないわ」

唯「はあ…」

紬「だから、きっとそのうち元に戻るわよ♪」

唯「だといいですけどねぇ……」

唯(ここはアニメや漫画じゃないのになぁ……)


91 ::2010/10/04(月) 21:26:29.60 ID:HH6BIzKRP

憂(あ、みんな来た来た)コソコソ

 みんなに気づかれないよう、物陰に隠れる憂

憂(まってねお姉ちゃん 今助けるから!)グッ

憂(階段……)

憂(いまだ!)タッ

憂「あっ 手がすべった!」

憂「ドロップキック」タッ


唯「ぐえ!」ドン


92 ::2010/10/04(月) 21:29:35.17 ID:HH6BIzKRP

梓「うわ!!」ガゴ

澪「きゃっ!!」ズガ

紬「いやんっ」ドス

 ガタン!ゴロゴロドッカーン!!

 将棋倒しとなり、みな階段を転げ落ちる。

唯「うーん……」

梓「…憂! あんたいったい何してくれるのよ!?」

憂「ご、ごめん…」

憂「ただ、二人が転んで入れ替わったって聞いたから……」

憂「また一緒に転べば元に戻れるんじゃないかなって思って……」


梓「あれぇそういえば元に戻ってるー」

唯「わーほんとだー」

憂「わーい」

 二人は無事、元に戻ることが出来た。


93 ::2010/10/04(月) 21:33:07.58 ID:HH6BIzKRP

憂「あ、そうだ」

憂「澪さん律さん紬さん、大丈夫ですか?」

 憂は、やむなく巻き添えにしてしまった先輩たちに声をかけた。

澪「おう!」

澪「この程度、全然へっちゃらだぜ!」

律「私は大丈夫よ それより、唯ちゃんと梓ちゃんが元に戻れてほっとしたわ」ニコニコ

紬「よかったなー」シミジミ


憂唯梓「え……?」

紬澪律「あ、あれ…?」


 こんどはなんと、澪と律と紬が入れ替わってしまった!


  梓「私と唯先輩が入れ替わっちゃった!!」 おしまい


94 ::2010/10/04(月) 21:37:04.13 ID:HH6BIzKRP

 ―番外編―

~田井中家~

聡「ただいまー」

律「おかえりなさーい 遅かったわね」

律「ずっと帰りを待っていたのよ♪」

聡「ちょ、ちょっと!!」

聡「姉ちゃん! な、なんで玄関で全裸仁王立ちなんてしてるんだよ!?」

律「うふふ 私、一度でいいから近親相姦するのが夢だったの~♪」

聡「えーーーーーーーーーっ!?」


95 ::2010/10/04(月) 21:40:44.49 ID:HH6BIzKRP

~中野家~

梓「これでゴミは全部ね」ドサ

 梓は衣服のつまったゴミ袋を、部屋のすみへと投げ捨てる。
 梓の部屋には、同じようなゴミ袋がいくつもあった。

梓「まったく唯先輩ったら…人のお金でなんていうものを買っているのよ」

 全部燃えるゴミに出す予定だ。
 唯が、これを一体なにに使ったのかまでは考えないようにした。

梓「あとは……」

梓「ステッカーをはがすか」

 いつかのむったんに貼り付けられたステッカーを見ながら、梓は静かにつぶやいた。


96 ::2010/10/04(月) 21:43:58.25 ID:HH6BIzKRP

~デパート~

澪「うん これがいい!」

 澪に入れ替わった律は、デパートのカチューシャ売り場の前にいた。

澪「前髪がジャマなんだよなー 髪は目に入るし…なんかおでこがムズムズするんだよ!」

 いつも前髪を上げている律にとっては、たとえ他人の体でも
前髪を下ろしているのは落ち着かなかった。
 前髪をかきあげ、さきほど選んだカチューシャを付ける。

澪「よっと… かがみ、かがみ~」

 試着用の鏡で自身の姿を確認する。が、そこに写っていたのは……

澪「!!??」


澪「……み、澪はカチューシャなんて似合わないな!
  うん、こんなのしない方がいい」ポイッ

 見てはいけないものを見てしまった。律はあわててデパートを後にした。


97 ::2010/10/04(月) 21:48:03.09 ID:HH6BIzKRP

~市街地~

紬「はぁ・・・」
紬「まさか、私まで入れ替わってしまうとはなあ」

 澪は人気のない市街地を、どこに向かうでもなく、ただ歩いていた。

紬「そういえば今日学校で、突然唯が金を貸してくれだなんて言ってきたけど…
  あれは唯じゃなくて梓だったのか」

紬「貸した金1500円… 返してもらうときは梓からになるな。
  …いや、そのお金を持ってるのが唯なんだから、唯から返してもらうべきなのか…?

紬「いやいや…梓はもう使ったんだよな? なら、やっぱり梓からもらうべき……なのか?」
紬「なんか、ややこしい……」

紬「…ん? ムギと入れ替わってるんだから、
  私がお金を受け取ったらムギが受け取ったことになるのか?」

 そこまで考えて、ふと気づいた。

紬「そうか! 今は私がムギなんだから、そんなはした金なんか気にする必要ないじゃないか!」
紬(ムギはお嬢様…)フフフ…

紬「家帰ったら斎藤をこき使いまくってやるぜーいやっほおおおおおおおい!!!」

紬(あれ…そういえば…)

紬「ムギの家ってどこなんだろう…?」

 日が暮れてきた。しかし、澪には帰る場所がなかった。


98 ::2010/10/04(月) 21:50:25.05 ID:HH6BIzKRP

~平沢家~

憂「ねーねーお姉ちゃん」

唯「ん~ なーに?」

憂「明日からさ、私たちも入れ替わってみない?」

憂「私たちなら髪型かえるだけで入れ替われるじゃない?」

唯「あ、たしかに!」

憂「だから明日、二人入れ替わってみようよ!」

憂「だって… 私だけなにもないっていうのはつまらないし…」

唯「いいよ 面白そうだね! やろうやろう!」

 憂が唯に変装したことはたびたびあったが、唯が憂に変装したことは一度もなかった。
 はたしてみんな、気づくだろうか?
 唯は急に、明日が待ち遠しくなった。


    番外編 おしまい
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10 /04(月) 22:05:08.84 ID:P/HaBKiT0




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