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憂「あめまあめま」

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2 :以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:16:07.95 ID:TtYcQEtO0

梓「ね、かわいいよね?」

純「いやいや、全然かわいくないって」

梓「なに言ってるの!かわいすぎるでしょ!」

純「ダメダメ。わたしはかわいいとは思わない」

梓「…わかった。じゃあわたしが憂のかわいさを…」

 「おーい!ふたりともー」

梓純「!」

憂「ふぅ……ね、先生何処行ったか知ってる?」

梓「そ、そんなの知るわけないでしょ!」ツーン

憂「そ、そうだよね…」

純「うい~」ベタベタ

憂「わっ」

純「わたしと一緒に探そ?ね?」ベター

憂「あ、ありがと…でも大丈夫。二人はお昼食べてて」

梓「…」


3 :以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:17:14.94 ID:TtYcQEtO0

純「なんだ、いいのにー」

憂「ううん、ありがとね。じゃあ探してくる」

梓「さっさと行きなよ!もう!」

憂「う、うん。じゃあね」

タタタ

純梓「…」

梓「ねえ」

純「なによ」

梓「言ってることとやってることが違うじゃん」

純「文句あんの?」

梓「ある!憂にベタベタしないで!」

純「は?憂なんてだ、大嫌いだし!あんなの演技に決まってるでしょ!」

梓「ウソつくなー!」

純「あ、あんただってなによあれ。やたらツンツンしちゃってさ。不自然にも程があるっての」

梓「う、うるさい!」


5 :以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:18:47.67 ID:TtYcQEtO0

純「バーカ!ばーか!」

梓「ふざけんなー!」バッ

純「うわあ!」

                        「おらっ!」バキ
     「ちぎってやるー!」ムシッ
                                  「なにすんのよ!」ボカ
           「いたっ!このやろ!」ビシ

 ボコスカ…

梓「はぁ、はぁ」

純「ぜー、ぜー…」

梓「あ、あんまりやると憂に怒られるからね、この辺にしといてあげる」

純「こっちの台詞よ!」

梓「!…へーぇ…」ニタリ

純「な、なによ…」


6 :以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:19:54.16 ID:TtYcQEtO0

梓「つまり純も憂に怒られるのが嫌なわけだ」

純「ち、違う!今のは、その…」

梓「なぁにぃ~?」ニヤニヤ

純「…っもう!わたし知らない!」ガタ

梓「…」

純「ばーか!」

梓「あっ」

タッタッタ…

梓(逃げた…)

梓「…」

梓「…お弁当食べよ」

モグモグ


7 :以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:21:18.31 ID:TtYcQEtO0



梓「…」

梓(二人とも戻ってこないし…)

梓(もうお昼休み終わるのに)

梓(純はどうでもいいけど、憂はまだご飯食べてないよね)

梓(……あ、でも授業中にお腹が鳴って恥ずかしがる憂が見られるかもしれない)

梓(それはそれで…)ブツブツ

憂「梓ちゃん?」

梓「うひゃぁ!」

憂「わっ、ど、どうしたの?」

梓「な、なに急に!びっくりしたでしょ!」

憂「ごめんね。…それで…」

純「うい~」ベッタリ

梓「……!」

梓(こいつ…)


8 :以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:22:39.61 ID:TtYcQEtO0

憂「じゅ、純ちゃんそろそろ…」

純「えー?…わかったよぉ」パッ

梓「…」ギロ

純(睨まれてるし…)

憂「あ、そうだまだご飯食べてないや」

憂「もう間に合わないかな」

純「!平気へいき!五分あれば大丈夫だよ!」

憂「そうかな」

純「うんうん!一緒に食べよ!」

憂「うん」

純「……あれぇ?梓もう食べちゃったの?」

梓「そ、そうだけど…?」

純「あっらぁ…じゃあわたし憂と ふたりきり で食べよーっと」チラ

梓「……勝手にすれば!」タタタ

純(…すねてやんのー)


11 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:24:16.02 ID:TtYcQEtO0

憂「あれ…?梓ちゃん行っちゃった…」

純「平気へーき!さ、食べよー!」グイグイ

憂「う、うん」


梓「…」

梓(もう、なんなの)

梓(勝手に仲良くしてればいいじゃん)

梓「…ばーか」


12 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:26:13.23 ID:TtYcQEtO0

純「ほら憂、あーん」

憂「えぇっ、恥ずかしいよぉ」

純「いいじゃんいいじゃん」

憂「もー…あーんっ」パク

純「どうー?」

憂「うん、おいしいよ!」

純「よかったー!」


梓「…」ジー

梓(なんなのなんなの)イライラ


14 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:30:42.54 ID:TtYcQEtO0

憂「じゃあわたしも。あーん」


梓「!!」


純「えっ!?ま、マジで…?」

憂「え?どうして?」

純「い、いや!なんでもない!」

純「じゃあ…いただきまー…」

梓「こらぁっ!」ガシ

純「な、なにすんのよあんた…」

梓「わ、わたし憂に用事あるから!ほら憂!」

憂「え?う。うん」

梓「…っ!」グイッ

憂「ま、まってよぉ…」

ズルズル…

純(あーあ、梓のせいで出来なかったしー)


15 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:33:43.21 ID:TtYcQEtO0



梓「…」

憂「梓ちゃん?用事って?」

梓「え。えっと…」

梓(ここでちゃんと言わなくちゃ!純に憂取られちゃう!)

梓(なんて切りだそう…)

憂「?」

梓「その…」

梓(どうしよう…普段あんなだから、なんて言えばいいか…)

キーンコーン…

梓憂「…あ」

憂「……大丈夫?」

梓「……あとで、いい」

憂「そっか。じゃあ早く戻ろ」

梓「うん…」


16 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:37:42.66 ID:TtYcQEtO0



純(あ、戻ってきた)

トボトボ

梓「…」ズーン

憂「梓ちゃん?平気?」


純(憂に心配かけて、何やってるんだか)

純(まあいいや、そのスキにわたしが憂を…ぐへへ)


梓「はぁ…」ストン

梓(ばかだなぁ。わたし)

梓「はぁ…」


17 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:41:35.35 ID:TtYcQEtO0

憂(?梓ちゃんどうしたんだろ…)

ガラッ

憂「!」


先生「じゃはじめまーす」


憂(あとで聞いておこう)

憂(…さて、授業授業!)


純(よーし!寝るぞー!)バッ

純「……zzz…」


梓(ほんとダメだわたし…)

梓(何がダメって…)ブツブツ…


20 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:45:14.62 ID:TtYcQEtO0



純「ふー、やっと部活だー!」

梓「純は寝てただけでしょ」

純「寝るのも疲れるのよ…ふぅ」

憂「あはは」

純「ねぇ?憂もわかるよね?」

憂「うーん、わたしは授業中に寝たことないからなぁ」

純「優等生!さすが憂!」ギュー

憂「わっぷ…」

梓「…じゃ、わたし部活に…」


21 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:45:56.17 ID:TtYcQEtO0

憂「あ!梓ちゃんちょっといい?」

純「!」

梓「え?なに?」

憂「お話、いいかな?」

梓「う、うん」

純「…ねぇ憂、わたしはー?」

憂「あ、ああごめんね。ふたりだけで話したいの」

純「……そっか。じゃあわたしはもう行くね」

憂「うん。ありがとう」

純(…やれやれだぜ)

バタン

梓「…」

憂「じゃあ、いいかな」

梓「うん」


22 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:46:41.56 ID:TtYcQEtO0

憂「お昼休みのお話って、なに?」

梓「!えっと…それは…」

憂「……もしかして今じゃダメだったかな?」

梓「そんなことは、ない、けど…」

憂「よかった」

梓(でも、そんな急に…)

憂「?」

梓(と、とにかくなにか言わなくちゃ!)

梓「ええっと…」

憂「うん」

梓「う、憂は好きな人いるのっ!!?」

憂「……へ?」

梓(やっちゃったよもう……)


23 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:47:32.00 ID:TtYcQEtO0

梓「ごめん…今のは…」

憂「…好きな人かぁ…」

梓「!」

憂「……うーん」

梓(これは…)ドキドキ

憂「どうなのかな?」

梓「え?」

憂「よくわかんないや。だってみんな好きだもん」

梓「…どういうこと?」

憂「うん。梓ちゃんも、純ちゃんもお姉ちゃんも、みんな好きだよ」

梓「そ、そう…」

憂「だから、そんなふうに聞かれても『みんな』としか答えられないや」

梓「うん…」

梓(この子の天然っぷりがここにきて…)


24 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:48:19.63 ID:TtYcQEtO0

憂「ってことでいいかな?」

梓「ああ、うん…」

憂「?どうかした?」

梓「いや、別に…」

憂「?じゃあ梓ちゃん、部活行かないと」

梓「あ」

憂「忘れてた?」

梓「うん。…じゃあ」

憂「うん。ばいばい」

梓「……」

タタタッ

憂「あ!梓ちゃん!」

梓「?」クル

憂「他に聞きたいことがあったら、なんでも言ってね!」

梓「!……うん、ありがと」


28 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/13(土) 23:57:07.20 ID:tgFj44TXO

憂「じゃあねー!」

梓「…!」

梓「……ばっ」

憂「?」

梓「ばいばいっ!」

タタタ…

憂「…えへへ」


梓「…ふふ」

梓(言えた!言えた!)

梓「っおりゃー!」タタタ

ガツン

梓「いたっ」

律「いつ~…こっちのセリフだばかもの!」

梓「あ、律先輩…」


29 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:00:50.16 ID:YgQW9VVyO

律「ったく、若いやつはお盛んで困るぜー」

梓「す、すいません」

律「…ん?」

梓「なんですか?」

律「何でわらってんだ!わざとかこのヤロー!」ガシ

梓「ち、違いますよ!……ふふふっ!」

律「こらあ!」

梓「やめてくださいよー!」

梓「……ぷっ」

律「中野ぉ!」

ギャーギャー…


憂「……ふぅ」

憂(ふたりとも行っちゃったな)

憂「…かーえろ」


30 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:09:15.17 ID:YgQW9VVyO



モッジャモッジャ♪

純「…ん?メールだ」

パカ

純「なんだ梓か」

梓『純と違って私は積極的に行くからね。もう純は諦めたほうがいいよ!』

純「…はぁ?」

純「憂のこと言ってるの?」

純「積極的って…どの口が言うんだか」

純「せいぜいお別れ言えたくらいでしょうが」

純「ま、いいや」

純『憂のことなんて好きでも何でもないから、お好きにどーぞ』

純「…送信っ」ピッ

純「…」

純「…寝よ」


31 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:17:41.73 ID:YgQW9VVyO



純「…」

梓「ふふー」ニコニコ

純(気持ち悪いなぁ……さっきからずっとこんなだし)

ガチャ

憂「おはよー」

純「あっ憂!おはよー!」ギュー

憂「じゅ、純ちゃん…いきなり…」

純「いきなりじゃなかったらいつでも抱きついていいの?」

憂「うーん…」

梓「…」

憂「あ、梓ちゃんもおはよう」

梓「!……お、おは…」

純(お?ちょっとは成長したのか)


32 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:21:06.90 ID:YgQW9VVyO

梓「は、は…」

憂「?」

梓「は、…はやく自分の席行けー!」ガタン

憂「わ、う、うん」

純(……やっぱりか)

梓「授業の準備でもしてれば!」

憂「うん。ありがと」

純(一応成長してはいるの、か……?)

梓「ふぅーっ…!」


憂(梓ちゃん優しい)

憂「ふふふーっ」ガサガサ


純(憂も機嫌いいし、やっぱり昨日何かあったのか)

純(ちぇー)


35 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:29:33.15 ID:YgQW9VVyO

梓「…よし」

純「なにがよしよ。あんたももう席戻りなさい」

梓「はいはーい」

スタスタ

純「…」

純(聞いてみるか)


36 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:32:51.51 ID:YgQW9VVyO



憂「…え?」モグモグ

梓(ぽかんとする憂かわいい)

純「だから、昨日ふたりで何話してたの?」

憂「何って…」チラ

梓「!」

梓(あ、アイこんたくと…)

梓(憂と、アイ、あい、愛……愛だって!?)

梓「うわぁーっ!」

純憂「!」ビクッ

梓「」ボン

純「爆発した…」


37 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:36:21.02 ID:YgQW9VVyO

憂「梓ちゃん…?」スッ

純「あっ!さわっちゃダメ!」

憂「えっ?」

ピト

梓「」ボムッ

憂「うわっ!」

純「あーあ」

純(こいつはアホか。目配せくらいで…)

憂「梓ちゃん?」オロオロ

梓「」

純「大丈夫だよ。ほっとけば」

憂「わ、わたしのせいかな?」

純(…ある意味ね)

純「憂は心配しなくてもいいよ、そのうち直るから。…きっと」

憂「きっと…?」


38 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:43:09.15 ID:YgQW9VVyO



憂「よかったぁ、元に戻って」

梓(うぅ…)

梓「…ごめん」

憂「ううん。でもどうして…」

純「うーむ、どうしてかなあ」

純「…あっ!もしかして梓は、憂と目が合ってはずかし…むぅっ」

梓(ば、ばか!)

純(離しなさいよー!)モガモガ

梓(余計なことしなくていい!)

憂(…仲良いなぁ)


39 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:46:36.52 ID:YgQW9VVyO

純(せっかくわたしが教えてあげようとしたのに!)

梓(そ、そんなことしなくていいの!)

憂「なに話してるの?」

梓「っ!」チラ

憂「?」

梓「えへ、へへ…」ニマー

純(うわ、気持ち悪)


41 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:49:46.99 ID:YgQW9VVyO

憂「なあに?」

梓「何でもない、から!憂は気にしないで」

憂「そう…?」

憂(仲間外れかなぁ…)ショボン

梓(うっ、憂落ち込んじゃってるし)

純(バーカ)

梓「うるさい!」ポカ

純「いたぁっ!」

憂「あー、梓ちゃんダメだよ」

梓「あ…う、うん」

純「うわぁん憂~」ギュー

憂「ちょ、ちょっと…」

梓(…もう)


43 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:56:52.47 ID:YgQW9VVyO



ボボボッボボッ♪

梓「あ…メール」

パカ

梓「なんだ、純か」

純『自分で言えんのかバカヤロー!』

梓「…」

梓(そんなの…)

ポチポチ

梓『出来る!…たぶん』

梓「…」

ポチポチ

梓「…送信」


44 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 00:58:25.02 ID:YgQW9VVyO

純「ふわぁーあ…」

モッジャモッジャ♪

純「あ、きた…」

パカ

純「…!」

純「おバカめ」


梓『当たり前だバカヤロー!』


純「……さーて、寝よーっと」


45 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 01:05:22.27 ID:YgQW9VVyO



純(…ねむ)ウトウト

梓「……いつも思うけど、ちゃんと寝てるの?」

純「んぁ?あったりまえですよぉ」

梓「何時に寝てるの?」

純「10時」

梓「はやっ!子供か!」

純「別にいいじゃなぁい…ふわぁ…」

梓「まあいいけど……ってメールした頃には布団に入ってたってこと?」

純「うん」

梓「…」


46 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 01:07:39.04 ID:YgQW9VVyO

純「…ていうか、あんたほんとに出来るわけ?」

梓「!…やる、つもり」

純「つもりって」

梓「でも!ちゃんと…」

ガチャ

憂「おはよー」

梓「!」

梓(よ、よし…)

梓「お、おはよう!」

純(むっ!)

憂「お、おはよう…」

梓(よし、よし…!)


47 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 01:15:16.57 ID:YgQW9VVyO



純「あーお腹すいた!早く食べよう!」

憂「今日の体育大変だったもんね」

純「マラソンとか信じられない。なくなんないかなー」

憂「雨でも降ればいいけどね」

梓「……雨だと、延期」

憂「そうなの?中止にはならないんだ」

梓「…うん」

純「…」

ガチャ

澪「こんにちは~…」

梓「あ、澪先輩」


48 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 01:21:58.63 ID:YgQW9VVyO

澪「あ!梓いたぁ!」パア

澪「よかったー、馴染みのない教室は緊張しちゃって…」

梓「…それで、何ですか?」

澪「ああ、ライブの曲決めたいから来てくれ。ほら、部活テスト前でできないから」

梓「わかりました」

…バタン

純「…」

憂「軽音部も大変だね」

純「…ジャズ研のほうが練習してるもん」

憂「あはは…確かにね」

純「あー、何だか急に疲れが出てきたぞー」

憂「平気?」


49 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 01:26:06.18 ID:YgQW9VVyO

純「憂に膝枕してもらえば一気に回復する気がする」

憂「えっ……でも、ここじゃ…」

純「うそっ、やってくれるの?」

憂「えっ?だってそうすれば疲れが取れるんでしょ?」

純「うんうん!じゃあ…」

憂「でもここじゃできないから、あとでね」

純「……はぁーい」

憂「……マラソン、中止はないのかな?」

純「……みたいだね」

純(…ていうか、梓、憂に話しかけてたな)

純(こりゃちょっと危ない、かな?)

純「……憂、あーん」

憂「また?」

純「うん」

憂「…あーんっ」パク


50 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 01:37:08.19 ID:YgQW9VVyO



憂「…三人で帰るの、初めてかな?」

純「あー、確かに」

梓「純とならあるのにね」

純「なによその言い方」

梓「別に」

憂「まあまあ、そろそろ行こ?」

純「行こ行こー!」

梓「…そうだね」

憂「……あ」

純「ん?」

梓「?」


51 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 01:41:11.90 ID:YgQW9VVyO

憂「ふたりとも、飴食べる?」

純「これまた急に」

憂「えへへ、ポケットに入ってた」

梓「も、もらう」

純「むっ、わたしも!」

憂「はい、梓ちゃん」

梓「あ、ありがと」

憂「純ちゃんも…」

憂「…あ」ピタ

純「え、くれないの?」

憂「ううん、口開けて?」

純「へ?どうして?」


52 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 01:42:34.24 ID:YgQW9VVyO

憂「ほら、あーん」

純「!…あーん!」

憂「お昼のお返し!」ポイ

純「むが……うまい!」

憂「えへへ」

梓「…」

純「んふふ~」コロコロ


53 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 01:48:22.01 ID:YgQW9VVyO



スタスタ…

純「なんか新鮮だなー、こういうの」

憂「初めてだもんね」

純「はっ!憂がジャズ研入れば、毎日一緒に帰れるじゃん!」

憂「……じゃあ、入ろうかな?」

梓「!」

純「ほ、ほんと!?じゃあ…」

梓「う、憂!」

憂「ん?」

梓「軽音部も、部員募集中だけど…」

純「なによ、憂を盗む気?」

梓「う、憂は別に純のものじゃないし」

憂「ふたりとも、冗談だよー」

純梓「ええーっ?」


54 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 01:56:59.08 ID:YgQW9VVyO

憂「あ、梓ちゃんまで…」

純「ひどい!わたしたちを弄んでたってわけ!?」

憂「ち、違うよぉ」

憂「だって今は、家のこともあるし…」

梓「……まあしょうがないよね」

憂「ごめんね」

純「ちぇー、チャンスだと思ったのに」

純「あ、わたしこっちだ」

憂「もうお別れかー、寂しいな」

純「わたしもだよ憂ーっ」ギュー

憂「うっ」

純「あ、ごめんごめん」

純「……じゃ、バイバイふたりとも」

憂「うん、また明日ね」

梓「…ん」


55 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 02:02:52.34 ID:YgQW9VVyO

テクテク…

憂「…ふたりになっちゃったね」

梓「…うん」

梓(どうしようどうしよう…)バクバク

梓(ここで誘わなくちゃ…)

梓「…憂!」

憂「ん?」

梓「ちょっと、お茶」

憂「お茶?」

梓「…しに行こ」

憂「今から?」

梓「今から!」ガシ

憂「わわっ」

梓(ふーっ、ふーっ)ズンズン

憂「ま、待って」


56 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 02:09:12.72 ID:YgQW9VVyO



ガチャ

梓「ふたりです!」

憂(はやい…)

梓「…」スタスタ

憂「…」スタスタ

梓「…じゃ、じゃあ座って」

憂「う、うん」

梓「…」

憂「じゃあ紅茶でも…」


57 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 02:10:32.95 ID:YgQW9VVyO

梓「あ、わたしが頼むから!」

憂「え?」

梓「いいから!」

梓「あ、このケーキふたつお願しゃす!」

梓(噛んだ…)

憂(梓ちゃん噛んだ…)

梓「…」

憂(ケーキ…ちょっとくらいなら、いいよね?)

梓(はずかしい…)ズーン


58 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 02:16:50.15 ID:YgQW9VVyO

憂「…純ちゃんも一緒がよかったね」

梓「え?…あ、ああ…」

梓(やっぱり純がいないといやだったかな…)

憂「でもどうして急に?」
梓「えっと…それは…」

憂「…あ、もしかして今日部活なかったから?」

梓「ち、違う!別にお菓子食べたくてとかじゃないの!」

憂「え?違うの?」

梓(しまった…)

梓「な、なんか急に紅茶飲みたくなって!」

憂「…へー」

梓(結局同じだし…)

憂「でも紅茶頼んでないよ?」

梓「あ、はは忘れてた……あとで頼むから」


59 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 02:22:42.29 ID:YgQW9VVyO

憂「…そ、そっか」

梓(若干引かれてるよね、これ…)

憂(よくわかんないけど、まあいいや)

梓「…あ、どうも」

憂(うわ、結構おおきいなぁ…)

梓「じゃあ、食べよう」

憂「うん」

梓(……よし!)

憂「って紅茶は…」

梓「憂!」

憂「へ?」

梓「は、あ、あーん…!」ズイッ…

憂「え?えっ?」

梓「あーん…」

憂(びっくりした…)


60 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 02:29:03.69 ID:YgQW9VVyO

梓「あー…ん…」

梓(ダメか…)

憂「あーん!」パク

梓「!」

憂「えへへ、おいしいよ」

梓「ほ、ほんと!?」

憂「うん。梓ちゃんも」

スッ

梓「え……いい、の?」

憂「なにが?」


61 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 02:32:33.28 ID:YgQW9VVyO

梓「その、わたしが、憂の…」

憂「もー、いらないなら食べちゃうよ?」

梓「いっいる!食べる!」

憂「ふふ、あーん」

梓「……あむ」パク

梓(これが…)ジーン

憂(……離してくれない)

梓(おいしい…)

梓「おい゛じい…」グス

憂「わわっ、泣いてるの!?」

梓「…泣いて、ない」ゴシゴシ

憂「ほんと?大丈夫?」

梓「うん…」


63 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 02:51:39.98 ID:YgQW9VVyO



憂「ふぅ、お腹いっぱいになっちゃった」

梓「ごめん…わたしが誘ったから…」

憂「ううん、楽しかったよ」

梓「ほんと?」

憂「うん。…それに」

梓「?」

憂「空がとってもきれい」
憂「…」

梓(わぁ…)

梓(……憂、すっごくきれい…)

憂「…ね?」

梓「う、うん。そうだね」


64 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 02:53:56.72 ID:YgQW9VVyO

憂「じゃあそろそろ…」

梓(…)

梓「…憂」

憂「?」クル

梓「…」

憂「…?」

梓「…やっぱり、なんでもない」

憂「…そっか」

梓(とことんダメだなぁ…わたし)

憂「…」スタスタ

梓(…いや、純に言ってからのほうが、いいよね?)

梓(…そうだ、きっと)


65 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 02:59:13.02 ID:YgQW9VVyO

テクテク…

憂「じゃ、お別れだね」

梓「あ、もう…?」

憂「気づかなかった?」

梓「うん…」

憂「ぼーっとしてたら危ないよ」

梓「…うん」

憂「いつの間にか、なんてなっちゃったらいけないからね」

梓「わかってる」

憂「……じゃあね」

梓「うん、ばいばい」

憂「ばいばい」

スタスタ…


梓(……いつの間にか、言えてるし…)

梓(これはいけなくは、ないよね?)


67 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 03:10:10.48 ID:YgQW9VVyO



純(夜更かししてみるかー…)

モッジャモッジャ♪

純(…どうせ梓だな)

パカ

純「やっぱり」

梓『ぼーっとしてたらいつの間にかわたしが憂もらっちゃうからね』

純「…やってみろーっての」

ポチポチ

純『前だけしか見えないのも危ないからなー!』

純(…そーしん)


68 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 03:10:59.80 ID:YgQW9VVyO

ボボボッボボッ♪

梓「…」

パカ

梓「?なに言ってるの…」
梓(夜遅いから寝ぼけてるのかな)

梓「…」

ポチポチ

梓(送信っ)


69 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 03:12:26.55 ID:YgQW9VVyO

モッジャモッジャ♪

純「また来たし…」

パカ

純「えーと…」

梓『憂しか見えてないから大丈夫!』

純「…」

純「寝ましょ寝ましょー」


70 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 03:22:49.17 ID:YgQW9VVyO



純「…」

梓「…」

純(気のせいかあんまり眠くないぞ)

純(夜更かしのおかげ?いやでも逆効果…)

ガチャ

憂「おはよー」

純「!憂~!」ギュー

梓「おはよう」

憂「うん、おはよ…うっ」

純「おっと」パッ

憂「ちょっと力強すぎるよー」

純「じゃあ次からは加減する!」

憂「お願いね」


71 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 03:26:52.81 ID:YgQW9VVyO

梓(ていうか、わたし抱きついたことないや…)

梓(抱きつかれたことも…)

梓(純は毎日のようにやってるのに)

梓(…ずるい)

憂「テスト、もうすぐだね」

純「うー、思い出させないで」

憂「一緒に勉強する?」

純「む、いいねそれ!」

純「やろう!今日からやろう!」

憂「うん…じゃあ…」

梓「わっわたしも!」

憂「…梓ちゃんもね」

梓「…うん…!」


72 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 03:32:28.70 ID:YgQW9VVyO



憂「そういえば梓ちゃん曲決まったの?」

梓「…まだ」

憂「そうなんだ」

梓「テスト近いしまだ時間あるからあとで決めるって」

憂「へー」

純「どうせ騒いでて決められなかったんでしょ」

梓「そ、そんなこと…!」

梓「…」

純「あるんだ」

憂「あはは…」

梓「うぅ…」


74 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 03:38:02.31 ID:YgQW9VVyO



憂「よーし、勉強しよう」

純「なんかもう疲れた…」

梓「まだ図書室来たばっかりでしょ」

憂「ダメだよ純ちゃん!がんばってやろう!」ガシ

純「う、うん」


梓「…」カキカキ

憂「…」カキカキ

純「…」ウトウト

憂「…純ちゃん?」

純「ほげっ」ガバ

憂「今寝てた?」

純「ね、寝てないよー、やだなぁ」


75 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 03:43:34.48 ID:YgQW9VVyO

純「ほ、ほら!この問題がわかんなくて」

憂「これ?」

純「う、うん」

憂「じゃあいっしょにやろう」

純「えっ」

憂「ほら、ペン持って」

純「…うん」

憂「じゃあまずは、これを積分して…」

純「…」

純(やっぱり、わたしは…)

憂「純ちゃん?」

純「あ、う、うん。聞いてるよ」

憂「でね、この式から…」

純「うんうん」

梓「…」


76 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 03:57:51.21 ID:YgQW9VVyO



純「…っくはぁ~っ!勉強したー!」

憂「もうだいぶ暗くなっちゃったね」

純「あれ?なんだか眠く…」

梓「鳥か」

純「まあ今日はもう帰ったら寝よう!勉強いっぱいしたし!」

憂「でも数学しかしてないよ?」

純「大……丈…夫!」

梓「どこが」

純「大丈夫だよ、大丈夫。だって毎回なんとかなってるし」

憂「理由にならないよー」

純「それに、憂もいるし!」

憂「わたしがいるとどうなの?」

純「カンニン…ぼべっ」ガス

梓「するなー」


77 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 04:02:00.70 ID:YgQW9VVyO

純「冗談だってばぁ」

梓「冗談に聞こえない」

純「なによー…」

憂「…あ、わたしスーパー寄ってかなくちゃ」

純「えーっ」

憂「ごめんね。じゃあ…」

梓「な、ならわたしも…」

純「梓」

梓「え?」

純「ちょっと用事あるから、わたしと帰ろ」

梓「?…わかった」

憂「じゃあね、ふたりとも」

純「うん。じゃあね」

梓「ばいばい」

憂「ばいばーい」


78 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 04:06:33.43 ID:YgQW9VVyO

タタタ…

梓「…なに?」

純「えぇっとぉ…」

梓「…」

純「わたし、憂に言う」

梓「え?」

純「だから、憂に言うの」

梓「……なにを?」

純「あんたが考えてるのと同じこと」

梓「……」

純「そういうことだから」

梓「…でしょ」

純「え?」

梓「憂のことなんて、好きじゃないって言ったでしょ!」

純「そんなわけないじゃん。見てればわかるでしょ」


81 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 04:14:52.34 ID:YgQW9VVyO

梓「うそつき」

純「いいよ何でも。変に意地張ってただけだし」

梓「…だめ」

純「どうして?」

梓「わたしが、言うから」
純「そんなこと言って全然言う気ないじゃん」

梓「!それは…」

純「言ったでしょ?前だけしか見えてないと危ないよって」

梓「…」

純「あんたが憂と自分だけしか見えてないから、わたしが待つ必要もないし」

梓「……だめ」

純「だめじゃないよ」

梓「…だめ…」


82 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 04:22:41.20 ID:YgQW9VVyO

純「やだよ。憂のこと、あんたに渡したくないもん」

梓「……いつ」

純「…テスト明け」

梓「わたしだって…」

純「じゃあ別にいつでも言えばいいじゃん」

梓「…」

純「わたしはあんたが言ったって構わないけど、一応言っといたから」

梓「わたしだって、言うもん」

純「前聞いたよ」

梓「もう一回言う。わたしも言うから」

純「今まで言えなかったくせに」

梓「言うの!」

純「わかったよ。じゃあね」

梓(……やだ…)


94 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 08:50:33.81 ID:YgQW9VVyO



梓「…メールは」

パカ

梓(……いいや)

梓「…」

ポチポチ

梓「…」

ピッ

憂『もしもし?』

梓「あ…もしもし」

憂『珍しいね』

梓「うん」


95 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 08:53:15.01 ID:YgQW9VVyO

憂『…どうかしたの?』

梓「どうして?」

憂『なんだか、雰囲気違うから』

梓「わかるの?」

憂『なんとなく』

梓「わたしは全然、わかんない」

憂『だってわたしは変わってないからね』

梓「ああ、そっか」

憂『ふふ』

梓「…えへへ」

憂『…』

梓「…」

憂『それで、用事?』

梓「ああ、えーと…」


96 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 08:59:28.48 ID:YgQW9VVyO

梓「憂は元気かなって思って」

憂『急にだね』

梓「うん」

憂『元気だと…思うけど』

梓「思う?」

憂『ううん、たぶん元気』

梓「たぶんかぁ」

憂『梓ちゃんが元気出してくれたらもっと元気』

梓「ぷふっ」

憂『ほんとだよ?』

梓「ああ、ごめんごめん」

憂『……前、言ったの覚えてるかな?…何でも聞きたいことあったら言ったねって』

梓「うん。もちろん」

憂『聞きたいことじゃなくてもいいからね』

梓「……うん」


97 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 09:04:37.94 ID:YgQW9VVyO

憂『例えば、言いたいこととか』

梓「……うーん」

憂『平気かな?』

梓「うん。でも聞きたいこと、ある」

憂『なあに?』

梓「純のこと、好き?」

憂『好きだよ?』

梓「……」

憂『…梓ちゃん?』

梓「……そっか」

憂『?』

梓「わかった。それだけだから」

憂『えっ?梓ちゃ…』

ピッ

梓(…何してるんだろ……わたし)


98 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 09:09:33.93 ID:YgQW9VVyO



純「…」

純(梓は自分の席だし、珍しくメール来なかったし)

純(眠いし…)

ガチャ

憂「純ちゃん、おはよう」

純「ああ憂、おはよう…」

憂「あ、くまできてる。寝不足?」

純「いや、寝過多…」

憂「寝かた?」

憂(寝違えたのかな?)

純(真剣に考えてる…かーわい)

憂「…」

憂(…梓ちゃん、今日はいっしょじゃないんだ)


99 :以下、名無しにかわりま してVIPがお送りします :2010/11/14(日) 09:14:59.57 ID:YgQW9VVyO



憂「…」グゥ

憂(お腹すいた…)


純「ふわぁ…」ボリボリ


梓「…」カキカキ


憂「…」ポツーン

憂(よし!)ガタ

スタスタ

憂「純ちゃん!お昼食べよ!」ガシ

純「わっ、びっくりした」

憂「ほら早く!」

純「んもぉー…」

スタスタ

憂「梓ちゃんも!」ガシ


100 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 09:19:02.38 ID:YgQW9VVyO

梓「うわっ!」

憂「ほらふたりとも!」グイグイ

梓「ちょっと憂…」

憂「座って!」

純「わ、わかったよもう」

憂「…」

憂「三人でお昼食べるの!」

純梓「!」ビクッ

憂「いい?」

純梓「は、はい」

憂「いただきます!」

純「…」

梓「…い、いた」

憂「いただきます!」

純梓「いただきますっ!」


103 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 09:34:30.11 ID:YgQW9VVyO

憂(…やっぱり)モグモグ

梓「…」パクパク

純「…」グモグモ

憂(ダメかな…?)

憂(……そうだ)

憂「ね、ねえふたりとも!」

梓「?」

純「なーに?」

憂「明日家で勉強しよう!」

純「明日?」

憂「うん!その次はテストだし、お菓子も用意するから!」

純「あー…」

純(憂に気を使わせすぎちゃったな)


104 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 09:37:27.33 ID:YgQW9VVyO

梓「行く」

憂「ほんと?」

梓「うん……純は?」

憂「…」ドキドキ

純「…行きたい」

憂「!やったぁ!」

憂(よかったあ…)

純「…お菓子期待してるぞー!」

憂「がんばるね!」

梓(ここで気を取り直さないと!)


105 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 09:42:40.04 ID:YgQW9VVyO



憂「…三人で勉強するとはかどるね」

梓「純は寝てたけどね」

純「む!寝てない!」

梓「よだれ垂らしてたくせに」

純「それはアゴの筋肉が…」

憂「はは…あ、わたし明日の準備するからもう行くね」

純「あ、うん。よろしくー!」

梓「じゃあね」

憂「うん、任せて!ばいばい!」

タタタ…

純「…バカみたい」

梓「バカなんでしょ」

純「ま、そうだね…憂ったらあんなに張り切ってるし」

梓「……そうだね」


107 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 09:48:39.59 ID:YgQW9VVyO

純「……ところでさ、梓…」

梓「?」

紬「あ、梓ちゃんいた!」

梓「あ、ムギ先輩」

紬「やっぱり勉強してたの?」

梓「はい。先輩もですか?」

紬「うん、それでね。みんなで久しぶりにお茶しようってことになったんだけど…」

紬「ふたりとも、行かない?」

純「…わたし、帰って用事があるので」

紬「そっか、残念」

純「いえ、ありがとうございました。さようなら」

紬「さようなら…」

スタスタ…

紬「……梓ちゃんは?」

梓「……行きます」


108 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 09:55:58.88 ID:YgQW9VVyO



律「よーし、梓も来たことだし、久しぶりのお茶会だな」

澪「ファミレスだけどな」

紬「わたし、お菓子もってくればよかった?」

唯「えぇっ?持ってるのムギちゃん!?」

梓「…」

律「いやいや…」

澪「まあたまにはみんなで集まりたいしな」

梓「…でも、テストすぐですよ」

唯「いいんだよーたまにはー」

紬「唯ちゃんいっぱい勉強したもんね!」

梓「唯先輩が…?」

唯「おうさ!舐めてもらっちゃこまるぜー!ノンノン」


109 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 10:02:32.79 ID:YgQW9VVyO

律「今回だけだろー」

唯「なにをー!」

澪「律もな」

律「み、澪ちゅわん…?」

紬「ふふふ、でもふたりともがんばってたのよ?」

梓「そうなんですか」

紬「うん、梓ちゃんたちも勉強できた?」

梓「まあ、一応は…」

梓(勉強より別のところに気がとらわれてたからなぁ)

梓「でも、赤点はないと思います」

紬「こっちはみんな高得点かも」

梓「そんなに…」

紬「がんばったからね!」フシュー

梓「…」

ガヤガヤ…


111 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 10:09:15.10 ID:YgQW9VVyO



唯「お、お金が…」ボロ…

澪「意地張ってあんなでかいの頼むからだろー」

唯「だって、負けたくなかったもん…」

律「なーんだよ、負けるって」

唯「ぶーぶー」

紬「唯ちゃん…わたしが」

律「おいムギ!余計なことしなくていいぞ!」

紬「そう…?」

唯「うわあんムギちゃーん!」ギュー

紬「ゆ、唯ちゃん…」

梓「…」

梓「……唯先輩、ちょっといいですか?」

唯「……んむ?」


112 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 10:15:18.75 ID:YgQW9VVyO



唯「みーんな帰っちゃったねー」

梓「ごめんなさい」

唯「ううん。……それで、なにかな?」

梓「えっと…」

梓「憂の良いところって、どこですか?」

唯「憂の?そうだなあ…」

梓「…」

唯「いっぱいあるけど、やっぱり優しいところかな」

梓「優しい…」

唯「優しすぎて、いつか強引さに負けちゃうかもって心配でもあるんだけどね」

梓「そうですか…」

唯「でも、憂はしっかりしてる子だからきっと大丈夫」

梓「……はい」


113 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 10:25:11.22 ID:YgQW9VVyO



憂「よーし、準備しなくちゃ」

ガチャガチャ

憂(…ふたりとも、元に戻ってくれたらいいけど)

憂「…そうだ」

パカ

憂『どんなお菓子がいい?』

憂「…送信」

憂「…」

チャラリラ-♪

憂「はやいなあ」ポチ

純『クッキー!』

梓『ケーキがいい』

憂「…ふふ」

憂「……両方作ろ」


115 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 11:04:15.17 ID:YgQW9VVyO



梓「…」

純「…何か言いなよ」

梓「なにを?」

純「何か」

梓「別に、言うことない」

純「…」

ガチャ

憂「おはよう!」

梓「あ、おはよう」

純「…おはよー」

憂(よかった、またいっしょだ)

純「……お菓子できた?」
梓「純そればっかり」

憂「あとは焼くだけだよ」


116 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 11:06:27.69 ID:YgQW9VVyO

純「おー、憂のクッキーなんて期待しないわけにはいかないよ」

梓「クッキー…」

憂「あ、両方作ったよ」

純「両方って?」

憂「クッキーとケーキ」

純(すご…)

憂「楽しみ~」ポワン

梓(かわい)

憂「じゃあ純ちゃん。授業ちゃんと受けないとダメだよ」

純「わかってるよぉー」ギュー

梓「…」ムッ


117 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 11:42:22.70 ID:YgQW9VVyO



純「おじゃまします!」バン

憂「どうぞー」

梓「おじゃまします…」

憂「じゃあ先に勉強始めてて。クッキー焼いてくる!」

純「おー!」

スタスタ…

梓「……どうしてケーキにしないの。大変でしょ」

純「ケーキのほうが大変でしょー」

梓「もう…」

純「いいじゃない。憂嬉しそうだったし」

梓「わたしたちが心配かけてたんでしょ」

純「……ま、そうだけど」

梓「あとでお礼言わなくちゃ」

純「…そうだね」


118 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 11:46:30.46 ID:YgQW9VVyO

純「……あ、そーうだ」

梓「なに?」

純「いや、別に~?」

梓「?」

テクテク

憂「ケーキ持ってきたよー」

純「おおっ!」

梓「…おいしそう」

憂「はい、どうぞ」

純「いっただきまーす!」

梓「いただきます」

憂「召し上がれーっ」


120 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 12:07:12.75 ID:YgQW9VVyO



純「あー、食った食ったあ」

梓「下品だよ…」

純「いーのいーの」

憂「クッキー食べられるかな?」

純「憂のクッキーならお腹がはち切れても食べるよ!」

憂「はは…」

梓(無理かも……うぷ)

純「あ、憂ー」

憂「なあに?」

純「膝枕して?」

梓「ぶっ!」

憂「あ、梓ちゃん?」

梓「へ、へいき」

梓(なに言ってるの…?)


122 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 12:13:26.63 ID:YgQW9VVyO

憂「でも最近は部活もないでしょ?」

純「テスト勉強とマラソンの練習で疲れてるの!おねがぁーい」

憂「…わかった」

梓「えっ…」

純「やったー!」

憂「どうぞ」

純「失礼しまーす!」

ゴロン

純「重くない?」

憂「へいき」

純(憂の匂い…幸せー…)

梓「…」

梓(ずるい……ずるいずるい!)

憂「寝づらくないかな?」

純「いやもう最高……このまま眠りたい…」


123 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 12:17:50.12 ID:YgQW9VVyO

憂「寝たらダメだよ~」

純「わかってるよぉ」

梓(信じられない…)

梓(もう、どうして純ばっかり…)

梓「…」ソワソワ

憂「…」

憂「あ、勉強しなくちゃ」

純「わたしはこのままでいいから、ふたりでがんばって」

憂「純ちゃんもやるの」

純「えーっ、もう終わりー?」

憂「またあとでね」

純「ちぇー」ムク

梓(あとでって……)


124 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 12:35:43.17 ID:YgQW9VVyO

チーン

憂「あ、クッキー焼けた」

憂「……今は、食べられないよね?」

純「うん、まあ…」

梓「食べる!」

純「!?」

憂「え、食べられるの?」

梓「食べられるから!」

憂「わ、わかった」

タタタ

純「あんた、さすがに無理でしょ」

梓「いいの」

純「まあ、いいけど」

梓「…」


126 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 12:55:00.46 ID:YgQW9VVyO

カタカタ

憂「持ってきたよー」

コト

梓「いい匂い…」

純「おいしそう…だけど多いね…」

憂「張り切っちゃって」

憂「まだあるから、よかったら持ち帰る?」

純「うん、そうする…」

純(…で)チラ

梓「…」ゴクリ

純(汗垂らしてるし)

憂「梓ちゃんも、食べられないなら…」

梓「…っ」スッ


127 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 13:00:07.77 ID:YgQW9VVyO

梓「憂!」

憂「へ?」

梓「あーん!」

憂(わ、わたしが食べるの?)

純(憂に食べさせるのか…)

梓「あーん!あーん!」ズイズイ

憂(もうお腹いっぱいだけど…)

憂「あんっ」パク

梓(やった!)

梓「おいしい!?」ガタン

憂「う、うん」

憂(自分の作ったやつだから、なんだか複雑だなぁ)

梓(ふー、できた!)

純(こいつのことだから、どうせぬか喜びしてるんだろうなー…)
129 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 13:29:25.36 ID:YgQW9VVyO



純「こら、憂困ってたでしょ」

梓「おいしいって言ってたもん」

純「まずいなんて言うわけないじゃん」

梓「うるさいなぁ…」

梓「……膝枕してもらったくせに」

純(根に持ってるなー)

純「じゃあ自分でお願いすればいいでしょうが」

梓「うっ」

梓(そんなの……できないよ)

純「……さーて、勉強しよ」ペラ

純「…」

純(全然わからん…)


130 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 13:33:18.85 ID:YgQW9VVyO

パタパタ

憂「片づけ終わったよー」

梓「あ、ありがと…」

憂「ううん。じゃあいよいよ勉強だね!」

純「憂!わたしもうしてるよ!」

憂「わ、珍しいね純ちゃん」

純「ひどーい」

憂「冗談だよぅ」

純「このーっ」ツン

憂「きゃっ」

イチャイチャ


131 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 13:36:10.27 ID:YgQW9VVyO

梓「…」

梓「う、憂!」

憂「ん?」

梓「ここわかんないから教えて!」

純(む…)

憂「どれ?」

梓「…これ」

憂「じゃあいっしょにやろっか」

梓「うん」

純(ずいぶん積極的になったなぁ…)

憂「これは……」

憂「…っ」

梓「どうしたの?」

憂「ううん。ちょっとぼーっとしてただけ」

梓「そう?」


133 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 14:17:30.46 ID:YgQW9VVyO



梓「…もう10時」

梓(今ごろ純はベッドの中か)

梓(憂は……起きてるよね?)

梓(……明日からテスト)

梓(終わったら、純が……)

梓「わたし、どうすれば…」

ガサ

梓「…」パク

梓(…おいしい)

梓「あ、お礼言うの忘れてた」

パカ

梓『今日はありがとね。おいしかった!』

梓(……いいや、これだけで)ピッ

梓(寝よ)


134 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 14:25:31.97 ID:YgQW9VVyO



梓「…」

純「…太った?」

梓「…」コク

純「やっぱりねぇ。じゃあきっと憂もだよ」

梓「わたしのせいだ…」

純「そうだよ。無理に食べさせるから」

梓「だって…」

純「だってじゃありません」

梓(膝枕……)

純「…ていうか憂遅くない?」

梓「…そういえば」

純「もうホームルーム始まるのに」

梓(まさか…お腹壊しちゃったかな…?)オロオロ


143 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 17:27:09.97 ID:YgQW9VVyO



タッタッタ

梓「はっ、はっ」

梓「…っ純!はやく!」

純「まって…」

純(わたし走るの苦手だってのに…)

梓「ほら」ガシ

純「ちょっ、…む、ムリ」

梓「うるさい!急ぐの!」

純「もう着いた!着いたから!」

梓「あ…」

純(……もう)

ピンポーン

梓「…」

純「…」


144 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 17:31:48.01 ID:YgQW9VVyO

梓(寝てるのかな…?)

ガチャ

純「あ」

憂「はい……ってふたりとも?…えほ、ごほっ」

純「わわ、とりあえず中入っていい?」

憂「う、うん」ゴホ

梓「…おじゃまします」

憂「…待ってて、今お茶出すから…」

純「いいって!病人なんだから座ってなさい!」ガシ

憂「うわ…」ヨロ

…ストン

純「ほら、ふらふらじゃない」

憂「……大丈夫だよ、熱もちょっとだし…」

純「いいから」

憂「ごめんね…」


145 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 17:35:57.12 ID:YgQW9VVyO

梓「……それで憂、大丈夫だった?」

憂「…うん、熱もだいぶ下がったよ」

梓「…よかった」

純「テスト前に風邪とか、ついてないね」

憂「あはは…けほ」

梓「憂のテストまで、またいっしょに勉強しよ!」

憂「うん、ありがとう」

純「……とりあえずもう寝なさい。部屋行こう」

憂「え…さっき起きたばっかり…」

純「寝たほうがいいの!」

憂「でも…」

ガシ

梓「憂、寝なきゃダメ」

憂「……わかったよぉ」


146 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 17:44:40.58 ID:YgQW9VVyO



憂「zzz…」

純「ふぅ、やっと寝た」

梓(…かわいい)

純「あーあ、どうせわたしたちのせいだ」

純「憂に心配かけたから、余計にがんばっちゃったんだよきっと」

梓「…」

梓「ねぇ、純」

純「んー…?」

梓「…言うの?」

純「…これじゃムリだね」

梓「そっか」

純「今安心したでしょ」

梓「…ちょっと」

純「はぁ……なんなのよーもー」


147 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 17:53:58.65 ID:YgQW9VVyO

梓(…ぼーっとしてたら危ないって、自分でも言ったのに)

梓(やっと危機感感じてる)

梓(憂が元気だったら、純は言ったんだろうな)

梓(…)

梓(憂も純が強引に迫ったら、いいよ、なんて言っちゃうかも)

梓(唯先輩は大丈夫だなんて言ってたけど、純だから…わからない)

梓(そしたらわたしは…)

純「…おーい」

梓「はっ」

純「寝てたの?」

梓「いや…考え事」

純「…ふーん」


148 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 18:01:38.40 ID:YgQW9VVyO

純「…やっぱり」

梓「?」

純「憂だ」

梓「なにが?」

純「ううん。確認しただけ」

梓「なにを?」

純「自分……の、気持ち?」

梓「ふーん」

純「うん」

梓「…」

梓「わたしも、憂だよ」

純「そっか」

梓「うん」


149 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 18:11:31.58 ID:YgQW9VVyO

梓「……かえろっか」

純「ああ、そうだね」

純「帰って勉強しなきゃ、せっかくの試験勉強が無駄になっちゃう」

梓「ひとりでできるの?」

純「……やる」

梓「がんばってね」

純「いいもーん。憂に元気づけてもらうから」

梓「わたしたちが元気づけなきゃダメでしょ」

純「じゃあわたしは憂に電話するけどあんたはしないでね」ガチャ

梓「なっ、……わたしもする!」

…バタン

純「はいはい…」

梓「なに!?文句でも…」

スタスタ…

憂「…」ゴソ


152 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 19:00:58.91 ID:YgQW9VVyO

──
────

「……マラソン、延期かぁ…」

「この雨だもん。しょうがないよ」

「はーっ、つまんないの」

「あれほど嫌がってたのに?」

「あの時とは話が違うでしょ」

「……まあね」

「でもわたし、走るの苦手なんだよなー」

「自分で、『マラソンで勝ったほうが先』とかいったんでしょ」

「……やっぱやめない?」

「やだ」

「…だよね……憂は?」

「そろそろじゃないの?」

「…はやくこーい!」


153 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 19:08:03.26 ID:YgQW9VVyO

──
────

「……ふぅ」

教室の窓から外を眺めるふたり。
寄り添うようなふたりのところに、ちょっと近づきづらかった。

窓を打つ雨音のせいで、ふたりの声は聞こえない。
遠いようで近いその距離に、邪魔するようで入れなかった。

笑顔を合わせるふたりの元に、わたしも駆けていきたかった。

「あ、憂だ」

あの時のふたりの話が、耳にくっついて離れない。

「……気づかれちゃった」

でも、そんなのどうでもよかった。

「もしかして……聞いてた?」

思うほどに、そんなに脆くはないから。

「ううん」


155 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 19:10:13.68 ID:YgQW9VVyO

雨音を掻き消すように、心の靄が晴れていく。

「よかった……って純!」

ずっとここにいればいいって思ってしまうから。

「憂~…」

そんなのなんにも残らないけれど、

「もー、純ちゃん…」

でもそれでも構わない。

「……ぷっ、」

雨で隠されてしまいそうなわたしたちの距離は、

「…あははははは!」

わたしたちしか気づけない、雨と雨の間。



おしまい。


156 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 19:11:23.98 ID:YgQW9VVyO

風邪が辛いのでもう寝ます
読んでくれた方本当にありがとうございました

157 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 19:11:43.64 ID:YRW5znXu0


今から初めから読むわ

158 :以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします :2010/11/14(日) 19:25:32.17 ID:/DkPES1N0

風邪か!乙なのだわ
ヨカッタヨー




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