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唯 「あずにゃんとボク」

2333665.jpg


1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 04:12:00.15 ID:EJF79NAu0

部室

梓 「お兄ちゃん」

唯 「一緒に帰ろっか、あずにゃん」

梓 「手つないでくれますか?」

唯 「うん! いいよ」

律 「おい! ちょっと待て唯」

澪 「いつから兄妹になったんだよ」

唯 「そんなことボクに言われても……あずにゃんまだ幼いんだし」


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 04:17:20.77 ID:EJF79NAu0

澪 「だいたい、女なのに自分ことボクって」

唯 「おかしいかな?」

紬 「いいんじゃないかしらぁ~」

澪 「いや、でも……」

梓 「お兄ちゃんをいじめないで下さい!」

唯 「ほらっ、あずにゃん泣いちゃうよ」

律 「あー、悪かった。ごめんな」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 04:24:45.68 ID:EJF79NAu0

帰り道

唯 「コンビニで肉まん買って帰ろうよ」

梓 「だめですよ、晩ご飯に食べちゃだめです」

唯 「え~、あずにゃんのケチ」

梓 「憂お姉ちゃんにいいつけますよ」

唯 「でも、あずにゃんもほんとは食べたいんでしょっ」

梓 「ううう」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 04:30:05.61 ID:EJF79NAu0

唯 「おいしいねっ」

梓 「はい! うまいです」

唯 「憂には内緒だよ」

梓 「内緒です」



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 04:34:29.69 ID:EJF79NAu0

平沢家

憂 「いたただきま~す」

唯梓 「……いただきます」

梓 (やばい、おなかいっぱい……)

憂 「あれ、梓ちゃん、食べないの?」

梓 「なっ、内緒です」

憂 「え?」

唯 (あずにゃん! それじゃバレちゃうよ)


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 04:39:43.21 ID:EJF79NAu0

憂 「さては、お菓子食べちゃったんでしょ」

梓 「内緒です。お兄ちゃんと約束したから」

憂 「お姉ちゃんっ!」

唯 「ぼっ、ボクは関係ないよ……」

憂 「めっ、でしょ」

唯 「はい、ごめんなさい」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 05:02:42.27 ID:EJF79NAu0

唯の部屋

コンコンコン

唯 「入っていいよ」

梓 「お兄ちゃん……」

唯 「一緒に寝てほしいの?」

梓 コクリ

唯 「ほら、ベットに入っておいで」

梓 「いいんですか」

唯 「いいから、いいから」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 05:06:50.12 ID:EJF79NAu0

梓 「抱っこしてください」

唯 「あずにゃんは甘えん坊さんだねぇ」

梓 「あ、甘えんぼじゃありません。やっぱり、抱っこはいいです」

唯 「ごめん♪ ごめん♪」ギュッ

梓 「ひゃっ」

唯 「あずにゃん、あったこい♪」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 05:11:47.91 ID:EJF79NAu0

梓 「お兄ちゃんもおコタみたいにあったかいです」

唯 「ねぇ、あずにゃん」

梓 「何ですか?」

唯 「どうしボクがお兄ちゃんなの?」

梓 「ボクって言うからお兄ちゃんです」

唯 「でも、女だよ」

梓 「ボクって言うヒトはお兄ちゃんです」

唯 「そっか、そっか」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 05:19:22.71 ID:EJF79NAu0

唯 「じゃあ、電気消すね」

梓 「ダメです」

唯 「でも、もう寝ないと」

梓 「暗いのいやです」

唯 (仕方ないなぁ)

唯 「じゃあ、昔話してあげるね」

梓 「ほんとですか!」

唯 「ほんとうだよ♪ むかぁ~し、むかし、あるところに……」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 05:23:41.51 ID:EJF79NAu0

唯 「……というわけで二人はしあわせに暮らしましたとさっ」

梓 「ぐぅ~す~」

唯 「あずにゃん、寝ちゃった」

唯 「じゃあ、ボクも電気消して寝よっと」

梓 「す~す~」

唯 「あずにゃんの寝顔かわいいなぁ」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 05:27:19.20 ID:EJF79NAu0

唯 「ちょっといたずらしてみよっ、つんつん」

梓 「ふにゅぅ」

唯 「ほっぺ、やらこい♪」

唯 「ほれ、つんつん」

梓 「ぅぅぅぅ」

唯 「ごめんね♪ おやすみ、あずにゃん♪」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 05:34:33.07 ID:EJF79NAu0

次の日の朝

唯 「おはよぅ……あれっ、あずにゃんがいない」

憂 「お姉ちゃん、学校遅刻するよ」

唯 「えっ、は、はちじぃ! 遅刻遅刻!」

憂 「私、日直だから先、行ってるね」

唯 「はやく着替えないと」

憂 「朝ごはん作っておいたから」

唯 「憂、ありがとう」

憂 「梓ちゃん、ちゃんと学校に連れてってあげてね」

唯 「うん、いってらっしゃ~い」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 05:38:40.05 ID:EJF79NAu0

梓 「憂の目玉焼き、おいしいな~」

ジリリリン ジリリリリン

梓 「電話だ!」

ジリリリン ジリリリリン

唯 「あずにゃん、出てぇ~」

梓 「はい、わかりました。任せてください」

梓 「もしもし」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 05:42:35.43 ID:EJF79NAu0

唯 「ああ、遅刻遅刻」

梓 「たいへんです!」

唯 「大丈夫、もう着替えたからっ」

梓 「ちがいます! もっと、ずっとたいへんです!」

唯 「どうしたの?」

梓 「パパから電話でした!」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 05:48:06.45 ID:EJF79NAu0

唯 「えっ、お父さんから?」

梓 「ちがいますよ! あずさのパパからです!」

唯 (でも、あずにゃんのパパは……)

唯 「でも、あずにゃんのお父さんは、遠い外国でお仕事してるんだよ」

梓 「でも、パパからでした!」

唯 (あずにゃんが生まれる前に死んでるはず)

梓 「会議に使う書類忘れたから会社に届けてくれって言ってました!」

唯 (まちがい電話かなぁ)

梓 「たいへんです! たいへんです!」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 05:54:04.63 ID:EJF79NAu0

唯 「ほんとうに、あずにゃんのお父さんからだった?」

梓 「はい! パパからでした!」

唯 「そっかぁ」(困ったなぁ)

梓 「早く行かないと! パパはほんとに、おちょこちょいです」

唯 (あずにゃん、嬉しそうだなぁ……)

梓 「あずさだけじゃなくて書類も忘れるなんて、困ったパパです」

唯 「そうだね……じゃあ、届に行こうか書類」

梓 「はい!」

唯 (今日は学校休まなくちゃ)


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 06:00:02.49 ID:EJF79NAu0

唯 (とりあえず、書類は適当にプリントを封筒に入れて……)

梓 「早くっ、早く行きましょう!」

唯 「はい、はい。って、そのリュックは?」

梓 「ここに書類入れてください」

唯 「遠足みたいだね」

梓 「ほんとに困りました! もう、てんてこまいです」

唯 (問題は、どこに行くか……だよね)


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 06:07:18.81 ID:EJF79NAu0

唯 「じゃあ、行こっか」

梓 「あっ、忘れてました!」

唯 「どうしたの?」

梓 「おみやげ忘れてました」

唯 「おみやげ?」

梓 「この前かいたイヌの絵と折りツルもっていかないと」

唯 「あずにゃん……」

梓 「お気に入りだけど、パパにあげます」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 06:19:42.69 ID:EJF79NAu0

唯 「準備できた?」

梓 「はいっ」

唯 「じゃあ、行こうか」

梓 「いってきま~す」

唯 (とりあえず電車に乗るしかないよね)

唯 「あずにゃん、今日はいい天気だね」

梓 「葉っぱがきらきらしてます」


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 21:08:18.30 ID:EJF79NAu0

ワンワンワン

梓 「わんこです!」

唯 「ほんとだ!」

ワンワンワン

梓 「わんこ、なでてきます」

唯 「あずにゃん! 走っちゃダメだよ」

梓 「あいてっ」

唯 「こけた!」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /09(日) 21:10:29.42 ID:EJF79NAu0

唯 「あずにゃん、だいじょうぶ?」

梓 「泣きません、梓、泣きませんよ」

ワンワンワン くぅ

梓 「あははは、ぺろぺろしちゃだめです」

唯 「あずにゃん、手つなごっか」

梓 「はい」



72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 07:52:24.90 ID:s3QEyKEo0

唯 「えーと、とりあえず終点まで切符を買っておこう」

梓 「ボタン押したいです」

唯 「じゃあ、大人一枚と小人一枚で一番高いボタン押して」

梓 「とっ、届きません」

唯 「あずにゃん、小さいもんね」

梓 「抱っこしてください」

唯 「はい、はい――よいしょ」


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 07:55:44.60 ID:s3QEyKEo0

唯 「電車こないね」

梓 「ここ各駅停車しかとまりません。がまんです」

唯 「あずにゃん、退屈?」

梓 「だいじょうぶです」

唯 「……」

梓 「……」

唯 「空、きれいだね」

梓 「雲が真っ白です」

唯 「もうすぐ、春だね」


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 07:58:29.27 ID:s3QEyKEo0

梓 「お兄ちゃん、見てください」

唯 「イスがどうかしたの?」

梓 「落書きがいっぱいです」

唯 「ほんとだ。木の長椅子だから彫ってあるんだね」

梓 「あいあい傘がいっぱいです」

唯 「みんなしあわせそうだね」


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 08:02:33.22 ID:s3QEyKEo0

梓 「あいあい傘書きたいです」

唯 「え? ボクとあずにゃんの」

梓 「だめですか……」

唯 「うううん、書こう――こうやって、傘を書いて――」

梓 「あ・ず・さ」

唯 「ゆ・いっと」

梓 「できました」

1番線に電車が参りま~す

唯 「あ! 電車が来たよ」


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 08:05:27.83 ID:s3QEyKEo0

ガタンガタン ゴトンゴトン

唯 「あずにゃん、窓の外見ておもしろい?」

梓 「はい」

唯 「靴脱がないとだめだよ」

梓 「脱がしてください」

唯 「もう、仕方ないなぁ」

ガタンガタン ゴトンゴトン


77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 08:09:25.48 ID:s3QEyKEo0

ガタンガタン ゴトンゴトン

唯 「あずにゃんは電車大好きだね」

梓 「はい、大好きです。これからとまる駅の名前全部言えます」

唯 「将来は電車の運転手さんになるんだもんね」

梓 「各駅電車の運転手がいいです」

唯 「どうして?」

梓 「ゆっくりいろんな駅が見れます」

唯 「そうだね」

ガタンガタン ゴトンゴトン


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 08:15:47.50 ID:s3QEyKEo0

ガタンガタン ゴトンゴトン

梓 「……」モゾモゾ

唯 「? どうしたの、あずにゃん」

梓 「……おしっこ行きたいです」

唯 「ええ! 次の駅までがまんできる?」

梓 「おしっこに聞かないとわかりません」

唯 「そんな……がまんだよ! あずにゃん、もう少しだから」

梓 「はっ、はい」

ガタンガタン ゴトンゴトン


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 08:21:34.60 ID:s3QEyKEo0

山の里ぉ~ 山の里ぉに到着です

唯 「着いたよ! あずにゃん」

梓 「はい」

唯 「あそこにトイレがあるよ 走ろっ」

梓 「はっ、はい」

唯 「あずにゃん、頑張れ」


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 08:23:50.49 ID:s3QEyKEo0

唯 「間に合ってよかったね」

梓 「よかったです」

唯 「静かな駅だね」

梓 「ここ、無人駅です」

ぐぅ~

唯 「おなかすいたね」


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 12:52:01.09 ID:s3QEyKEo0

梓 「駅の外におそば屋さんが見えます」

唯 「あそこで、食べよっか」

梓 「はい」

唯 「あっ、でももう財布からっぽだ……」

梓 「大丈夫です。あずさ、お金持ってますよ」

唯 「ほんとに!」

梓 「はい、お兄ちゃんみたいに無駄遣いしませんから」


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 12:53:45.99 ID:s3QEyKEo0

唯 「いくら持ってるの?」

梓 「100円玉5枚です。うまい棒いっぱい買えます」

唯 「あずにゃん、うまい棒好きだもんね」

梓 「はい」

唯 「となりのコンビニで小さいお弁当買おっか」


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 12:57:09.69 ID:s3QEyKEo0

唯 「駅で食べるお弁当、おいしいね」

梓 「はい。おいしいです」

唯 「あずにゃん、いっぱい食べていいからね」

梓 「タマゴ焼きおいしい」

唯 「うん」

梓 「お兄ちゃんには梅干しあげます」

唯 「あずにゃん、梅干しきらいなの?」

梓 「そっ、そんなことないですよ!」


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 12:59:51.43 ID:s3QEyKEo0

唯 「じゃあ、梅干しいただきまーす」

  にゃあ

梓 「ネコです」

唯 「野らかなぁ」

  にゃ~ん

唯 「そっか、おなかすいてるんだ」

梓 「分けてあげましょう」

唯 「あずにゃん、優しいね」


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 13:02:03.16 ID:s3QEyKEo0

唯 「ごちそうさま~♪」

梓 「ごちそうさまでした」

1番線に電車が参りま~す

唯 「電車、来たよ」

梓 「にゃんこ、ばいばい」

 にゃあ~


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 13:06:49.40 ID:s3QEyKEo0

ガタンゴトン ゴトンガタン

梓 「パパの駅はまだですか?」

唯 「う~ん……もうちょっとかな」

梓 「もうちょっとってどのくらいですか?」

唯 「次の次の次くらいの駅だよ」

梓 「つぎのつぎのつぎ」

唯 「そうだよ」

ガタンゴトン ゴトンガタン


95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 13:11:15.70 ID:s3QEyKEo0

ガタンゴトン ゴトンガタン

梓 「あずさ、気になってることがあります」

唯 「どうしたの? あずにゃん」

梓 「宇宙はどこまで続いてるんですか?」

唯 「さあ、どこまでなんだろうねぇ」

梓 「お布団に入るとそれが心配で眠れないんです」

唯 「あずにゃんが、心配しなくていいんだよ♪」

ガタンゴトン ゴトンガタン


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 13:14:08.97 ID:s3QEyKEo0

ガタンゴトン ゴトンガタン

梓 「もうひとつ、気になってることがあります」

唯 「なに? あずにゃん」

梓 「みんな、死んだらどうなるんですか?」

唯 「さあ……どうなるんだろうね」

ゴーゴーゴー

唯 「あっ、最後のトンネルに入ったよ」

梓 「すごいです。 真っ暗です!」


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 13:19:58.56 ID:s3QEyKEo0

ゴーゴーゴー

梓 「電燈が弓矢みたいに飛んでいきます」

唯 「ほんとだ、面白いね」

梓 「窓にあずさたちの顔映ってます」

唯 「窓に映ってるわたしたち、仲良しさんだね」

梓 「はい――でもトンネル長いです」

唯 「5分くらいだったかな」

梓 「トンネル、ほんとに出口あるんですか?」

唯 「だいじょうぶ♪ もうすぐだよ」


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 13:24:29.96 ID:s3QEyKEo0

梓 「トンネル抜けました!」

ガタンゴトン ゴトンガタン

唯 「ねっ」

次はしおみ町、しおみ町ぃ~ 終点です

唯 「着いたよ、あずにゃん」

梓 「長かったですね」


99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 13:36:52.29 ID:s3QEyKEo0

唯 「あずにゃん、ドアとホームの間、空いてるから気をつけてね」

梓 「はい――さっちゃんはねっ♪ さっちこってゆ~んだ ほんとはねっ♪」

唯 (あずにゃん、ご機嫌だなぁ)

梓 「だけどちっちゃいか~ら ふふんふ ふん ふんふん……」

唯 (歌詞覚えてないんだ……かわいい)

唯 「改札通るから切符持った?」

梓 「はい」

唯 「……あれっ!?」

梓 「どうしたんですか」

唯 「わたしの切符がない!」


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 13:39:53.42 ID:s3QEyKEo0

梓 「どうしよう、どうしよう」

唯 「どこかに落としたのかなぁ」

梓 「困った、困った」

唯 「大丈夫だよ! 駅員さんに説明すれば」

梓 「本当ですか」

唯 「たぶん……」


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 13:46:24.09 ID:s3QEyKEo0

唯 「だから、そのぅ、ボクがどこかで切符落としたみたいで……」

駅員 「はぁ」 (弱ったなぁ)

唯 「その、だから、えーとボクは……」

駅員 (自分のことボクとか言って変な子だな)

唯 「だから、ボクはちゃんと切符は買ってて」

駅員 「できれば、料金を払ってくれないかな」

唯 「そんなぁ……」

梓 「お兄ちゃんをいじめるな!」

駅員 「 !? 」


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 13:52:42.80 ID:s3QEyKEo0

梓 「お兄ちゃん、ちゃんと切符買いました! あずさ、知ってます!」

駅員 「お兄ちゃんって……別に疑ってるわけじゃ」

梓 「ウソです! お兄ちゃんをいじめるヤツ、悪者です!」

唯 「あずにゃん……」

駅員 「こっちは、料金を払えばいいって言ってるんだから」

梓 「いじめるな! えいっ! えいっ! えいっ!」

駅員 「痛っ、ちょっとおい」

唯 「あずにゃん、そんなことしちゃ……」

梓 「うあああああああああああああああああああああん」

駅員 (そんな大声で泣くなよ。うるさいなぁ)

梓 「ああああああああああああああああああああああああ」


106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 13:57:02.72 ID:s3QEyKEo0

梓 「ああああああああああああああああああああ」

駅員 「わっかたから、もう改札通っていいよ」

唯 「はい」

駅員 「今度同じことがあったら絶対、払ってもらうからね」

唯 「はい、ごめんなさい」

梓 「ああああああん うああああああああああああああ」

駅員 「絶対だからね」

唯 「あずにゃん……行こう……」

梓 「あああああああああああああああああああん」

唯 「よしよし」



110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 14:02:00.60 ID:s3QEyKEo0

梓 「ひくっ、ひぅ……ひぅっ」

唯 「もうすぐ着くよ。あずにゃん」

梓 「もう……ひくっ……すぐですか」

唯 「まだ、歩ける?」

梓 「へっちゃらです」

唯 「あの坂をのぼったらだよ」

梓 「坂の向こうに、パパがいるんですか?」

唯 「そうだよ」

梓 「坂、長いです。ずっと続いてます」


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 14:05:01.80 ID:s3QEyKEo0

梓 「いち、にっ」

唯 「さん、しっ」

梓 「よいこらしょっ」

唯 「はあ~、もうちょっとだね♪」

梓 「はい――あっ! この匂い!」

テテテテテテッ

唯 「走ったら危ないよ♪」


113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 14:10:11.47 ID:s3QEyKEo0

梓 「海です!」

ザブ~ン ざぁざぁ

梓 「カモメもいます!」

唯 「あずにゃん、待ってよぉ」

梓 「お兄ちゃん、はやくっ、海ですよ!」

唯 「広いね」

梓 「波です! 誰もいません」

唯 「ちょっと、砂浜、歩こう」


116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 14:33:17.42 ID:s3QEyKEo0

梓 「足元、ざくさく言ってます」

唯 「裸足になると気持ちいよ」

梓 「くすぐったいです」

唯 「足の指に入ってくるね」

梓 「あそこに、ビン落ちてますよ」

唯 「あずにゃんは見つけるのうまいね」

梓 「緑のビン、きらきらきれいです」


117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 14:37:34.54 ID:s3QEyKEo0

唯 「疲れたね。ちょっと座ろう」

梓 「ひざで抱っこしてください」

唯 「ほらっ、おいで」

ザブ~ン ざぁざぁ

梓 「パパ、どこにいるんですか?」


119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 14:40:10.23 ID:s3QEyKEo0

唯 「きっと、あの海のずっとむこうだよ」

梓 「あの夕日が沈んでるところですか」

唯 「そうだよ」

梓 「遠いです」

唯 「だからビンに書類いれて送ってあげようね」

梓 「はい」


120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 14:42:46.25 ID:s3QEyKEo0

梓 「イヌの絵も折りツルも入れます」

ザブ~ン ざぁざぁ

梓 「じゃあね、ばいばい」

唯 「ばいばい」

梓 「ちゃんと届けてください、お願いです」

ザブ~ン ざぁざぁ


121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 14:45:18.93 ID:s3QEyKEo0

唯 「あずにゃん、こっちおいで」

梓 「ちょっと寒くなってきました」

唯 「でも、あずにゃんがいれば、わたしはあったかいよ」

梓 「お兄ちゃん、大好きです」

唯 「夕日……きれいだね」



~ 終わり ~

保守ありがとうございました


122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 14:46:25.91 ID:Q8Xiehf40

おつー

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 15:04:46.90 ID:rhtwPxOT0



126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01 /10(月) 16:00:54.26 ID:NVE00cz10

オウフ、終わりでござるか・・・


| けいおん!!SS | 18:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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